第0章 プロローグ。

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第0章 プロローグ。

この物語の舞台は…日本ではなく、 上原海陽(みはる)と山下晃平が住まう異世界に存在する萌黄国(もえぎのくに)と呼ばれる国でございます。 ちなみに… 萌黄国と日本の距離は400万光年程あり普通の家庭ではまず観光するのは…絶対に出来ないのですが… とてつもないお金持ちならば一瞬でワープ出来る宇宙船を持っているので来る気があるならピューッとひとっ飛びで来る事が可能ではありますが… 陽菜「宇宙船でワープするにも…燃料ないと無理だし…400万光年なんてとてつもない距離をワープする為にはかなりの燃料が必要となるのに…そんな大金叩いて萌黄国に来る人、いるのかしら?」 作者である陽菜が小首を傾げていると1人だけ超物好きな観光客を見つけました…。 その人物とは… 西川太輔(にしかわたいすけ) 「もしかして僕を呼んだ? しかし…萌黄国(もえぎのくに)だなんて変な国名だよね…。」 この突然現れたかなり変わり者の観光客は、西川太輔という名前から分かるように日本からの観光客なのですが…そんなとてつもない距離をワープしてまで来るのはもちろん太輔のみです。 太輔「仕方ないだろう?仕事柄、僕が観光するのは趣味と実益を兼ねているのさ。」 太輔のお仕事は日本でしている 旅行代理店勤務となのですが… 萌黄国に来たのは仕事柄と言うより 彼の個人的な興味と言った方が正しいかもしれません。 何故なら…前述した通り、 とてつもない距離をワープしてまで来る観光客などいないからです…。 では何故来たのかというと、 太輔「変わった国とか 変わったものとか僕、大好きなのよ。」 どうやら…太輔は 作者の陽菜に負けず劣らずの ミーハーな人物なので… 今回の観光は、 自分の好奇心に寄るものなので 太輔「ポケットマネーで来たんだよ? 会社の金では経費落とせないって桃愛(もえ)ちゃんが言うから…」 桃愛(もえ)ちゃんとは… この好奇心旺盛な西川太輔と結婚した妻兼秘書の事である…。 桃愛「経費で落とせるわけないでしょ?太輔くんの個人的趣味にどうして会社の金を使えるのかしら?」 桃愛の苦言は常識ですが… 突然現れた変わった観光客である太輔に〈変な国名〉と言われてしまう程変わった国名になった理由ですがこれは実のところそのままでございます。 太輔「そのままって何がそのまま?」 太輔は小首を傾げておりますが、 この国に住まう女性達は皆、 2次元〈恋愛ゲーム〉に夢中となっておりますので常日頃から黄色い声がそこら辺で聞こえているからなのです。 太輔「なる程、それでそのまま…。 つまりは国名と同じような現象が起きているという事だね…」 2次元のキャラクター達に萌えた女子が黄色の声を挙げるから「萌え・黄色・国」で〈萌黄国〉になりました。 太輔「しかし…嫌な国だな…。多分需要ないだろうな…」 男性の観光客は基本的に太輔以外にも どうしてこの国名になったかという由来の話をすると気分がとてつもなく…萎えてしまいます。 晃平「この国に住まう俺でも萎えるんだから観光客なら尚更萎えるはずだよ…」 萌黄国に住まう晃平まで萎えるのは…総理が落ち込むかも知れませんが…。 美彩(みさ)「それは仕方ありません。男性と女性の反応に差があるのは… 男性脳と女性脳の違いにあり…男性は基本的に現実主義者が多く…女性は基本的に感情で動く人が多いから…」 美彩(みさ)こと橋本美彩は、 萌黄国で2次元が人気になる理由を 調べている2次元研究者である…。 ※但し… これは…あくまで平均な話で… 中にはロマンチストの男性もいますし現実主義者の女性もいます…。※ 陽菜「人によって見解が違いますので 一概に〇〇だから〇〇と断定する事は話をややこしくする元なので…ダメ」 しかし… 太輔や晃平のような2次元などには全く興味がない男性達から言わせるとそこら中から昼夜問わず女性達の黄色い声が聞こえるのは、苦役以外の何物でもありません…。 太輔「高い金を出してまでどうして女の生態を知る必要があるんだ?苦役か?もしや…新しい罰ゲームなのだろうか?」 太輔の妻である桃愛は、 超現実主義者なので2次元に興味などなく会社の書類を見つめながらパソコン叩いている方が合っているようで… 桃愛「お金にならない 趣味なんか何の意味もない…」 このように言い切る女性なので、 太輔には理解しがたい世界でした。 しかし… 太輔以外にもこの国を苦痛に感じている男性はおりました…。 晃平「分かります、 本当に苦痛ですよね。」   初対面の割に妙に意気投合している晃平と太輔はさておく事にします。 太輔「さておかないで貰えるかな?」 この国に住まう女性にとっては…例え2次元だろうが3次元だろうが…好きな人がいればそれだけで幸せです…。 だからなのか… どの家庭も基本的に夫婦仲は悪く… あ、もちろん例外はありまして、 恭平「実桜、愛しているよ…」 実桜「恭平くん、私も愛してる…。」 中学の時からお互い両想いだった 宮田恭平・実桜夫妻には2次元など 必要ありません。 何故なら… 恭平「本気で恋をしたら… 実桜しか見えなくなったんだ。」 実桜「私も…2次元なんかより3次元の恭平くんが良い。」 恭平「実桜…。」 はいはい、ごちそうさまです。 まぁ…恋愛結婚で夫婦になること自体 萌黄国では難しいものなのですが… 恭平と実桜は奇跡的に幸せを掴めました。 恭平「奇跡的じゃなくて実桜だから… 実桜を幸せにしたいから…」 実桜「私も恭平くんを世界中の誰より 幸せにしたいから…。」 はいはい、もう宜しいですよ? 恭平と実桜のように運命の伴侶が見つかった人達は良いのですが… でなければ… 2次元大好きな萌黄国に住まう女性達がなかなか結婚しなくなり…ただでさえ少子化が進んでいるというのに… 萌黄国総理大臣・小泉透「どうして少子化がこんなに進んでいるんだ!」 その深刻さは…萌黄国総理大臣である小泉透が頭を抱えてその場に蹲ってしまう程で… 小泉の私設秘書官・水澤杏花梨 「総理、我が国の一大産業である恋愛ゲームに寄る弊害で3次元を生きる男達の魅力を女性達が感じられなくなったのでは…」 そんな水澤杏花梨もスマホの恋愛ゲーム・〈愛すれば愛する程に…〉をしていました。 小泉透「水澤くんまで…困るよ…。しかし、我が国の一大産業である恋愛ゲーム事業を辞めると財務省から苦情がたくさん来るんだよな…。若者の雇用促進の意味でも恋愛ゲーム事業に力を入れなければ…と。」 水澤杏花梨「政府としてはお見合い事業を推進するしか方法がありませんね…」 水澤杏花梨はこんな時でもスマホの恋愛ゲームをしていました。 小泉透「水澤くん、仕事中はスマホの電源と恋愛ゲームはオフにして貰おうか?僕は真剣に悩んでいるんだけど…」 水澤杏花梨「分かりました。お見合い事業を推進する為に委員会を立ち上げますね。」 こうして恋愛ゲーム優先ではあるものの敏腕秘書により立ち上げられたお見合い事業推進委員会は魅力的なお見合いをたくさん計画し実行に移したのですが…。 どうやらたくさんお見合いを計画したばかりに色々な綻びが目立つようになり… 例えばこちらの夫婦… 坂出陽介・真里〈旧姓・望月〉夫妻は政府が主催したお見合いで出逢いました。    しかし… 真里と陽介の世話人・春日歌江 「真里ちゃん、陽介くんは将来有望でお家も一軒家を持っているし性格も人懐っこくて良いわよ…」    政府主催のお見合いであるため 安心して参加した真里でしたが、 そのお見合いに参加していた世話人達は歌江以外にもみんな一方的で…真里と陽介の結婚をごり押ししました。 ただ… 真里は陽介とは馬が合わずこの話は 断りたかったのですが… 世話人である歌江から脅迫まがいのような言葉を告げられてしまいました。 歌江「真里ちゃん以外は皆、成婚しているの。世話人にもノルマがあるから私の足を引っ張るのは辞めて貰えないかしら?」 これは…後で分かった事ですが、 真里を一方的に気に入った陽介の 外堀埋めるぜ大作戦のせいだったようで外堀は見事に埋められました…。 こうなると真里に残された選択肢は、陽介と結婚するという理不尽な選択肢しかありませんでした。 だからこそ… 真里は現実だと絶対に埋まらない心の隙間を埋めるため2次元の世界に嵌まるようになりました。 真里「文烈様に 会いに行かなくちゃ…」 基本的にほとんどの時間、 2次元の中にいるような状態となり、 まさに依存症と言われるレベルに 近い状態となっていました。 それに… 真里に接する陽介の態度も また問題だらけでして… 陽介「良い歳して また恋愛ゲームかよ?」 暇さえあれば真里のやる事なす事に 容赦なくチャチャを入れるため、 真里「うるさい!」 いつも真里に叱られてしまうのです。 陽介「…怒るところじゃないだろ?」 しかし… 真里を含める2次元が大好きな女性達の熱量は…かなりのものでして… 食事、睡眠、お風呂や仕事などなど以外はずっとゲームの世界におりまして…2次元の旦那に愛の全てを注いでいます…。 真里は三国志をモチーフとして (ささ)やかな願いという恋愛ゲームに嵌まっておりまして… 真里の2次元旦那・曹休 「真里、愛してる!」 曹家の男達が主人公を取り合う まさかの恋愛浪漫ゲームでございます 真里「私も… 文烈様をお慕いしております。」   これはリアルでも言える事ですが 女性に対して年齢と体型や顔の事で チャチャを入れてはなりません。 それに… どうやら陽介は… 真里に対してチャチャを入れる事を 愛情の裏返しだと勘違いしています。 陽介『チャチャを入れたら真里も2次元ばかりじゃなくて俺に構ってくれるだろ?』 ここまで拗れている夫婦の話をこれ以上すると物語まで拗れてしまいそうな気がするので もうこの際、 陽介と真里の拗れに拗れた夫婦関係は横に置いておきまして話を元に戻しますと… 前述した通り萌黄国の一大産業は、 やはり…恋愛ゲームになります。 水澤杏花梨「恋愛ゲーム、楽しいですよ?」 小泉透「水澤くん、頼むから 仕事をしてくれないか?」 なので… 萌黄国では家庭用ゲームはもちろんのこと、ゲームセンターに並ぶゲームも全てが… 恋愛ものになります…。 まぁ…ゲームセンターにも都合というものがありますから恋愛ゲームじゃない新作のゲームが入る事もありますが… しかし…それだと… 三橋 (ひかり)「晃平くん、 新作のゲームをプレイしにきたけど、 恋愛ゲームじゃなきゃ意味がないから 私、もう帰るね…。」 この女性は晃平と聖美の同級生で、 三橋 (ひかり)といいます…。 熒も聖美や真里と同じく 恋愛ゲームが大好きで会社がお休みになる 土日祝日には必ず高校生達と一緒に行列に並んではきゃあきゃあ黄色い叫び声を上げている内の1人でございます。 晃平「…ごめんね…。」  晃平はゲームセンター・ラッキーセンスの店員として店を代表して謝りましたが…熒は終始ご機嫌ナナメでございました。 さて…晃平が勤務しているゲームセンター・ラッキーセンスは萌黄国でもかなり隅っこにある古伊里という村に唯一あるゲームセンターになりますが… 前述しました通り萌黄国には 他にもゲームセンターがたくさんあります。 しかし…新作のゲームが発売する度に 旧台〈=昔からあるゲーム〉と新台〈=発売されたばかりのゲーム〉をこまめに入れ替えるのはこのゲームセンターだけなので… 晃平「新作が発売されましたので、 旧台と新台を入れ替えします!」などと SNSやらテレビのCMやらでお知らせした途端に…店の前には開店時間である10時前にも関わらず…  晃平「げっ!」 晃平が思わず下品な言葉を発してしまう程 長蛇の列が出来てしまいます。 しかし… 新作が恋愛ゲームではないと分かると… 晃平「あれ?みんな?」 皆さっさと帰ってしまいまして… 珍しく赤字を出してしまい… 石川文爾「晃平くん!困るよ…」 ゲームセンターのオーナーではありますが ネーミングセンスが悲しくなりそうなくらい悪い石川オーナーから長いお説教を受ける羽目となるのでございます。 晃平「とほほ…。入れたのはオーナーなのに…八つ当たりしないで下さいよ。」 石川文爾「何か言った?」 晃平「いいえ…何も…」 石川オーナーの八つ当たりで雷を落とされ 落ち込んでいる晃平は放っておきまして… 晃平「ちょっと作者?酷いよ?」 土日祝日となるといつも晃平が勤務しているゲームセンターで並んでいる高校生2人組の 話に耳を傾けてみる事にしましょう…。 栞凪(かんな)萌夏(もか)、 荀彧さんって素敵でしょ?」 どうやら右側にいる女の子… 坂下 栞凪が好きなのは… その才能を曹操に見出だされたものの 最期は悲劇な運命を辿ってしまう 魏の国に所属する天才軍師・荀彧。 栞凪はゲームをする度に貰える荀彧の写真を10枚以上は常に持ち歩いており、親友である上田 萌夏に見せびらかしています。 萌夏「私は荀彧さんより荀攸さんかな? 栞凪は荀彧さんが好きなのね…。でも荀家は大人な魅力が素敵よね…」 左側にいる女の子…上田 萌夏は、 どうやら大人な魅力が人気な歳は 荀彧よりも上だけど何故だか関係性は、 甥の荀攸が好きなようです…。 荀家はどちらも大人な魅力を醸し出しては おりますが…。 しかし… どうして萌夏がこれ程までに 大人な男性に拘るかと言いますと… 萌夏「高校を卒業したら私は外国に語学留学するのに別れたがらない健太が鬱陶しいのよ…自由になりたいわ…。」 萌夏は高校3年生であと3か月程したら 卒業式を迎え外国へ語学留学する事になるのですが萌夏より1つ年下で高校2年生の彼氏・健太が別れ話に納得しないからです。 栞凪「こないだ別れ話の時、 萌華の足にしがみついていたものね…」 … あまりにも別れたがらない健太に苛立ちを募らせている萌夏が早まらないよう栞凪も先週の日曜日にする事となった話し合いに同行したのですが… 健太「絶対に別れないからな…」 全力で叫んだ健太は萌夏の足にしがみつき、 なかなか離れようとはしませんでした。 これはさすがに根性が据わっていると言われ続けてきた栞凪もドン引きしてしまい… 萌夏は…「勘弁してよ…」 頭を抱えていたのでございました。 しかし裏を返せばそれ程までに健太は、 萌夏の事が好きだと言う事なのですが… だからと言って… 健太に対してもう既に全く気持ちがない 萌夏からすると… 荀攸「いつでも逢いに来てくださいね… 自分と生きてくれるなんて有難い…」 萌夏「キャー! 大人な荀攸さんが大好きです。」 健太との別れ話がもつれればもつれるほど 大人が持つ圧倒的な包容力で萌夏の事を丸ごと包んでくれる荀攸への想いが更に深まってしまいました…。 さてそれはともかくとしても… 2次元は彼女達のように満たされぬ現実で知らぬ間に出来てしまった心の穴をも埋める不思議な力を持っているのかもしれません… そんな2次元人気が凄すぎるこの国ですが…3次元〈=私達が生きる世界〉でもモテる人とモテない人がいるように…2次元にも モテる人とモテない人がおりまして… やはり…圧倒的な人気を誇るのは 無論この方になります。 周瑜「やぁ…君か… また来てくれたんだね。」 瑠麗(るり)「はい、 私、周瑜さんの笛が聞きたいです!」 周瑜「君のために心を込めて笛を吹こう…」 瑠麗「キャー!」 周瑜は策略だけではなく芸術にも秀でており そしてかなりの美形であるため〈美周郎〉と 呼ばれていた大人気のキャラクターです。 荀彧「はい、またお逢い出来て幸せです…」 2番人気は優しい笑顔と優しい口調で、 ゲームの画面に写る度にキャーキャー言われるこの方でございます…。 栞凪「私も荀彧さんに お逢い出来て本当に幸せです。」 こちらも天才的な頭脳を持ちかなりの美形で 悲劇的な最期を迎える事になるこちらもまた 女性に大人気のキャラクターです。 郭嘉「僕に逢いに来てくれたの?ああ、 大丈夫だよ?貴女の顔を見たら病も逃げていくからまた来てくれると嬉しいな…」 3番人気は優しい笑顔と優しい口調、 肺が生まれつき丈夫ではないけれど 頑張りやさんで放っておけない母性本能を 擽られるこのお方でございます…。 陽菜「郭嘉さん!大好きです…」 えっ?どこかで聞いた事のある名前? あ、すみません…作者の陽菜です。 郭嘉「僕もだよ…陽菜…」 この優しい声と優しい眼差し… 最高すぎてうっとりしてしまいます…。 陽菜「うっとり…」 曹仁「ただし… 素行はかなり悪いらしいがな…。」 陽菜「若い頃は貴方もやんちゃしてたでしょ?若気の至りなんて言葉はこういう時の為にあるんです…。」 曹仁「陽菜殿は一体幾つですか?」 陽菜「そこ!女性に年齢を聞かない!」 さてさて…そんな大人気な3人とは違い… 女性達から全く指名されないとてつもなく 不人気な方々は… 不人気ランキングワースト1 魏延「ぐぬぬ… どうして俺が不人ランキングワースト1位なのだ…?どうしても…納得出来ん!」 陽菜「韓玄の時は老将である黄忠が理不尽にも命を奪われそうになっていたから助けようとして裏切ったけれど最後は…自分の為のような…そんな気しかしないんだよね…。」 馬岱「うん、造反はダメだよ、絶対…」 陽菜が蜀の中で1番好きな馬岱が造反した魏延を討ったのですがそんな馬岱は、 陽菜の隣で大きく頷いていました。 そして不人気ランキングワースト2位は… 鍾会「この馬鹿者!どうしてこの才能に溢れたこの私が不人気なのだ?ああ、そうか。馬鹿だから私の魅力に皆、気づかないのか?」 陽菜「自惚れ屋で人の才能を妬み、 自らの出世の為なら人の立場なんかどうでも良いなんて考えている男は不人気で当然!」 そんな陽菜の隣に現れたのは、司馬懿の長男で司馬師(しばし)…字は子元。 司馬師「確かに…信用出来んな…。 上に立ちたいなら部下との信頼関係をきちんと築けなければならぬ…」 陽菜「さすがはお兄ちゃん…。鍾会は最期 部下に討たれたんですよ。」 司馬師「私はお前のお兄ちゃんではないがそうだろうと思っていた…。」 不人気ランキングワースト3位 満寵「えっ?どうして私なんだい?」 曹仁からの指名で貴方の名前が 挙がっていました… 陽菜「仕掛け罠を曹仁の愛娘である曹仁華の居室に仕掛けまくり毎日毎日大惨事にしている…との事ですが…言い分ありますか?あるなら聞きますよ。」 満寵「ひどい言いようだな…。あれは… 曹仁華様をお守りする為の防犯用ですよ?」 曹仁「何が防犯用だ?ならあの瓦礫の山を今すぐ片付けて貰おうか?満寵殿!」 満寵「お助けー!」 自業自得って言葉は、 満寵の為にあるような言葉でございます…。 満寵「薄情過ぎやしないかい?」 さてさて毎回・毎回こんな感じで 曹仁を怒らせくたくたになるまで… 追い回される残念過ぎる満寵です。 満寵という武将は、 顔だけは美形なのですが…性格は 好奇心が服を着て歩いているような人なのではっきり言うと面倒なタイプです。 満寵「面倒だなんて…言われても…」 陽菜から〈面倒〉とまで言われた満寵は、 地面を木の棒でツンツンと突きながら… 満寵「別に気にしてないけどね…」 言葉とは裏腹に目に涙を溜ながら 陽菜を見つめていました。 つまり… 陽菜「かなり気にしてるじゃん!」
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