買い物して学校へ行こう

　それにしても、あいつらのせいで、たった一度しかない僕の人生の歯車は大きく狂ってしまった。
　そんな恨み言を心の中でつぶやきながら、自室で日々過ごしている。
　僕の毎日はみじめなものだ。自室にこもって、スマホでゲームをしたり本を読んだり映画を観たり……。
　もう、どのぐらい家から外に出ていないのだろう……？
　こんな生活をずっと続けていていいのだろうか。たまには勇気を出して、外へ出てみるべきかな。
　僕が外に出るようになればお母さんたちも喜ぶに違いない。
　そうだ、買い物にでも行こう。以前から欲しかったものが二つあるのだ。
　それを買えば、こんなみじめな生活ともおさらばできると思う。
　正直、外に出るのはちょっと怖い……。
　でも、僕にだって買い物に行く勇気ぐらいある。恐怖心に負けてはいけない。
　よし行くぞ。
　僕は着替えをして、財布を手に取った。

　昼間、外へ出たのは久しぶりだったので、強い陽ざしに軽いめまいを感じた。
　まず最初にホームセンターへ向かうことにする。
　最近、駅のそばにできたばかりの大型店に入った。目的の品物は、店の奥のほうにあった。