納豆。のち、僕の小さな海

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 冷房が効いた部屋で目が覚めたのは、朝の9時過ぎだった。強力な金色の日差しが、カーテンの端から細く差し込んでいた。横になったまま時計を確認した後、すぐに枕の上に手を伸ばし、スマホを手に取る。  SNSでフォローしている『LENO(れの)』さんの更新時間から、もう2時間が経過していた。習慣で毎日見てしまっている。 「おぉ......」  思わず声が漏れた。掲載されていた写真は、月の光に照らされた海の水面。小さな光の無数の粒がキラキラと反射していた。  ぐうとお腹が鳴った。昨日は8時以降何も食べていないからだ。僕はのっそり起き上がった。
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