知性の雫

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 同じ本を三回繰り返すのだから、それだけ時間がかかるのだが知識が沁みる感覚がして男は満足している。  何とか算数と数学を読み終えると、クラブで恒例の読了の宴が行われた。  明日からは社会の教科書を朗読することにした。  翌日、女は小学一年の生活の教科書を男に渡した。小学三年からは社会の教科書になる。算数、数学と同様に同じ本を三回繰り返すことにした。  社会も読み終えて、男はクラブでくつろいでいる。  明日からは理科の教科書を朗読することにした。  翌日、女は小学三年の理科の教科書を男に渡した。小学一年と二年は生活の教科書で朗読済みである。  理科も読み終えて、クラブで読了の宴。  明日からは再び国語に戻って、教科書を暗唱することにした。
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