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ある日のことだった。 男の子と出会った。 その男の子は他の子とは違った。 私を見ても罵らず殴らず嘲笑ったりしない。 誰よりも好印象に思えた。 「僕の名前はコウタ」 その日からコウタは度々私を訪れた。 クラッカーを鳴らしたり、空から花びらが散ってきたり。 面白いことをしてくれた。 たまに、大掛かりなことをするけれど、私はそんなコウタに元気付けられた。 コウタはなぜだか悔しそうな顔で私を見ていた。 とても悔しそうに、歯を食いしばっていた。
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