病院の地下迷宮をさ迷う犬人間たちに蹂躙をされて俺は目覚める③

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病院の地下迷宮をさ迷う犬人間たちに蹂躙をされて俺は目覚める③

数えきれない手が服を千切り破って、体中を撫でたり揉んだり、無数の舌が舐めて、吸って、かるく噛んでやまない。 全身を手と舌で覆いおくすような愛撫に加えて、股間に群がる犬人間たちが頭をぶつけながら、しゃぶりつくのに「や、やだああ!そんな、いっぱあ、んああああ!」と即射精。 すぐに精液を舐めとって「もっと飲ませろ」とばかりにしゃぶしゃぶするものだから「はああう!やあ、ずっとお、イってるうう!」とだだ漏れに。 大勢に全身を殴られているような暴力的な快感に抗えるわけなかったが「どうして!俺は、俺はホモでは・・・!」とヨがりながらも自己嫌悪しまくり。 こうして複数に、しかも人でない生物たちに強姦されるのは、おぞましくあり不快でしかないはずが。 ましてや男が男に犯されるなど、あまりに屈辱で耐えがたく、体も拒否反応を示すのではないか。 「どうして!どうしてえええ!」と涙を散らしながらも、すこしも萎えることなく、膨張させたまま精液をだだ漏れ。 「あふう、なあ、なんでえ、俺え、ホモじゃなあ!んん、んあああ、そんな、いっぱ、舌でえ、く、くそおお!この、糞ホモ、犬畜生があ、あう、くうう!や、やあ、噛まな、でえ・・・!」 牙が当たるたびにぞっとするも、まるで萎えないで、背筋に震えと快感が走ってやまずに「はうううん!」と豪快に精液を噴射。 イきっぱなしになりながら「俺、ホモじゃ、ホモじゃなああ!」と訴えるのがさぞ滑稽なのだろう。 嘲笑うように「ふふ、ふふう・・・」と犬人間が鼻息を耳に吹きかけるのに、これまた、ぞくぞくあんあん。 抵抗は口だけで、されるがままヨがって悶える俺を「このホモが!」ともう一人の自分が鞭を打つように叱責をし、胸が傷んでしかたない。 体はよろこんで、心は苛まれて、その不一致の落差がありすぎて、正気を失いそう。 それでも大波のように押し寄せる快感に飲まれまいと、ぎりぎりで踏んばり「死、死ねえ、ホモ犬、がああ!」と罵れば、一旦、犬人間たちが舌や手を退けた。 ほっとする間もなく四つん這いにさせられ、愛撫再開と同時に尻の奥に何本もの指が。 精液まみれの股を、さっきより多くの手がまさぐり、どんどん追加される指が体内をかき回し拡張。 指の侵入に抵抗はなく、いくつもの指がぎゅうぎゅう詰めになって蠢くのに「んほおお!」と嬉嬉として精液をまき散らしてしまう。 「もっと固くて太いのほしい・・・!」と体は希求するも、まだ心は折れず「男なのに、どうして俺は!」と自分を責めつつ、ある言葉を思いだす。 「男のそこは排便する部位であって、性行為をするためにあるのでは断じてない」 「もし性的な快感を覚えるなら、それは錯覚か思いこみ、そいつの頭がいかれているからだ」と彼も苦言していたではないか。 絶えず、あんあん体をくねらせ、脳が揺れるせいもあって「いや、彼?だれが?」と自問するも、顔が思い浮かばない。 モザイクがかかっているようで、でも、蔑んでいるのがひしひしと伝わり、罪悪感が疼いてやまず。 「はあ、ちが、ちがあのお、これはあ、んんんあ!ああ、び、病院、だからあ、なんか薬品、気化してえ、ひい、あぐううう!や、だめ、指、それ以上、ああ、ああ、ああ、あああ、らめえ、やあ、やめてえええ!」 正体の知れない相手に軽蔑されながら空イキしてしまい、居たたまれないながらに脳が溶けそうな快感に痺れて。 息も絶え絶えに、失神しそうな俺をまた仰向けに。 といって、さっきのように群がってこず、一人だけが高々と足を持ちあげ、今まで見たことのないサイズの禍禍しい巨根を押し当てる。 つい喉を鳴らし、先っぽに吸いつくも「や、やだあ、俺、ホモじゃあ・・・!」と首をふって、むせび泣き。 幼児のように泣くのを、しばし眺めていた犬人間は、同情してくれるどころか、口角を上げてみせて血も涙もなく貫いた。 体が真っ二つに裂けるような衝撃を受け、それでいて痛みはなく「おおおおう!」と全身が感電したような快感が。 腰を引いては、同じ勢いで打ちつけられ、奥を突かれるたびに「おおん!おふうう!」とメスイキを。 それでも「俺は、ホモじゃ、ホモじゃないいいい!」と訴えるも、勃起したままでは説得力ゼロ。 取り囲む犬人間たちは、俺のみっともなく滑稽なざまをせせら笑いながら、舐めるような視線で犯してくるから、たまったものではない。 「やああ、見なでええ!」とあらん限りの声を張りあげ訴えるのも口だけで、笑い者にされながら、全身を視線で舐めまわされるのに体は狂喜。 断続的に手加減なしの腰を強打され、これ以上ない屈辱的な視姦をされて、とてもホモを否定する余裕はなく。 脳も快感に毒されてしまったようで「やらああ、ちんこおお、想像より、しゅごおおお!」とはしたない言葉を垂れ流しに、恥ずかしげもなく腰をふりふり。 「ホモじゃ、ないのにい、ちんこがあ、こんな気もちい、なんてええ!やあ、らめ、らめなのおお!俺、俺え、ホモ、なっちゃああ!ひゃああ、おっき、おっきいい、いい、いい、いいよお、も、もお、俺、ホモになってもお・・・!」 ついには「ホモになってもいい」なんて漏らして、拷問のような快感に屈しそうになった、そのとき。 薄目に写ったのは、天井からぶら下がる首つり死体。 とたんに萎みかけていた罪悪感が間欠泉のように噴きだし、同時に爆発的な快感が湧きあがって「ごめんなさあああ・・・!」と潮を吹きながら全身全霊の謝罪を。 「ごめ、ごめんなさ、ふうあ、はぐううう!お、俺のせい、せいでえ、ごめえ、ゆ、許してええ!男に犯されて、俺、やっぱあ、こん、こんなあ、んあああ!ご、ごお、ごめんなしゃ、おお、おお、くおおおお、ごめ、ごめんなしゃあああ!」 揺れる首吊り死体を見あげて、取り囲む犬人間たちに凌辱されて、死に物狂いで許しを乞うてくるくせに、潮を吹きっぱなしにぶざまに悶えて。 今の俺はまさに救いようにない、気が触れた糞ホモ野郎だったが、そうして狂い乱れるのが犬人間にすれば具合がいいらしい。 体内の巨根をぐっと膨張させ、さらなる力をこめての高速の腰の強打を。 「んふおおお!ら、らめえ、中だし、しちゃああ!男に、したって、無意味、んああ、あぐう、くふうう!でも、でもお、お腹、いっぱあ、ほし、やああ、だめ、だめなのにい、ごめんなさあああ!」 「おと」といいかけて途方もない量を注ぎこまれ、言葉にならない叫びを。 死んだようにぐったりする俺から、さすがに抜いてくれたとはいえ「次は俺だ」とばかり争いだした犬人間たち。 それを横目に見て、天井に目をむけるも、首つり死体は消失。 呼吸困難になりながらも「このまま犯されつづけたら体がもたないし、心が死ぬ・・・!」とどうにかスマホをつかみ、床を這っていって隣の部屋へ。 がらんどうの部屋の中央に人影。 犬人間ではなさそうで、仰向けに倒れている一人を、もう一人がおおいかぶさっているよう。 スマホの明かりをむければ、顔にモザイクがかかった男が保田の首を絞めている。 どうしてだろう。 ついさっきまで「神の失敗作であるホモを一人のこらず駆逐してやる!」と殺気だって息巻いていたはずが。 力をふりしぼって立ちあがったなら「やめろおおお!」と男にタックル。 保田から引き離せたが、すぐに起きあがった男は、こんどは俺を絞殺しようと。 犬人間たちに犯された直後とあり、おまけに相手が殺意をみなぎらせているから、手も足もでず。 無抵抗のまま意識を遠のかせて、ふと保田を見れば、すでに息絶えたのか、うつろな目を。 「助けて損した」と思いつつ、向きなおれば、男の顔にかかったモザイクが徐々にとれていって・・・。
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