プロローグ

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プロローグ

これは単に気になっているだけ。別に、彼のことを想っているわけじゃない――。 呪文を唱えるように、私は何度も何度も繰り返していた。 でもそんなものは何の意味もない。だって。 「またね」 その一言を聞いた時点ですでに、私は自分の気持ちの正体に気づいていたと思うから。
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