01:逃亡のその先に

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 私は今度こそ、極限まで目を剥いた。  凄い!  『大魔導師』の称号を持つ魔女は国内にたった三人しかいないのに、まさか会える日が来るなんて!!  でも、なんでこんなところにいるんだろう? 『大魔導師』たる魔女なら王宮仕えをしていてもおかしくないけど、街の有力者にでも仕えているんだろうか?  王侯貴族や富豪は一種のステータスとして魔女を側に置く者が多い。  事実、私の主人も一人の魔女を仕えさせていた。  けれど、彼が何者かなんてことより大事なのは彼の発言。 『ぶつかった』ということは、彼が犯人で確定。
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