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「ふふ。自分の防御を捨ててまでオトモダチを守るなんて、素晴らしい友情ですこと。セラを手放すなんて無理に決まってるでしょ? これは全ての魔女が欲しがる超貴重な魔力増幅アイテムだもの。一般的な魔力増幅アイテムとは桁違いの増幅率を誇る、とびっきり高性能のね」
ドロシーの両手が背後から伸びてきて、私の身体を抱きしめた。
まるで大蛇に絡みつかれているような気分だ。
いますぐ逃げだしたいのに、魔法で束縛された身体は脳の指令を受け付けず、ただ細かく震えるだけ。
「これを手に入れたあたしに勝てる魔女なんているわけがない。あたしの攻撃を咄嗟に防ぐほどの魔女だもの、力量の差はあなた自身がよーくわかってるわよね? それでもあたしに挑んでみる? いいわよ、心が折れるまで付き合ってあげる。ちょうど退屈してたのよ。あたしと一緒に遊びましょう?」
くすくす。私の耳元で魔女が笑う。
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