06:輝きに満ちた未来

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 それは一体何に対しての謝罪なのか――  唇は動かず、追及することもできない。  最悪の予感に視界が滲む。身体の震えが止まらない。  ユリウス様もノエル様も何かを必死に訴えるような顔でリュオンを見ている。  待って、止めて。お願いだから止めて。  ドロシーに自我を奪われてしまってもいい。  私にできることならなんでもするから、私の前からいなくならないで―― 「ドロシー。お前がセラの自我を――おれが見つけた世界で一番綺麗なものを奪うと言うなら、お前はおれの敵だ。おれはお前を斃す。どんな手を使ってでも」  リュオンはドロシーを見つめて静かに宣言した。 「はっ、さっきからあんたは何を言ってるの? 世界で一番綺麗なもの? バッカらしい。戯言はいいからかかってきなさいよ。力尽きるまであたしと魔法を撃ち合いましょう」  ドロシーは背後から私の隣に移動し、保護するように私を球状の光の膜で包んだ。  両手を腰に当てたドロシーはにやにや笑っている。  リュオンを格下とみなし、完全に侮っていた。
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