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それならば、十一年間忘れることのできないあの男を、自分は愛しているのだろうか。と、誠一は考える。
十歳のときから、一時として忘れることのない男。
もしかしたら間違いではないのかもしれない。愛情と憎しみは紙一重。同じ感情を使って心に留まる。
「汚れたな……」
床を眺めて、誠一は考える。もうそろそろ誰かを呼ぼうか。と。
ナンパをするのでもいい。とにかく、近いうちに部屋の埃をどうにかしなければ。と……。

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