□エピローグ

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 流星の配慮により、麗華たち四人は誰にも知られすぐに屋敷に帰れたので、あの場にいたとは流星以外、誰にも知られていない。  鬼に持ち上げられた俥夫は腕に怪我をしたが、大事には至らずに済んだ。  鬼が好む条件が揃った夜だったため、念のため第九師団に巡回の号令を出した流星は、自身も馬で回っていたという。  結局、公園で麗華たちを襲おうとしていたのは鬼だったのである。  先に公園にいた男三人は鬼に襲われ遺体となって発見された。 「気持ちはまだ落ち着かない?」  優しい声かけにハッとして顔を上げると、彼はにっこりと微笑みを浮かべて麗華を見ている。  あれ以来ほとんど夜も眠れず食事も喉を通らない。  今日も昼頃までベッドにいた。  心配をかけたくないとは思うが、なにをどう言ったらいいか。 「人が、亡くなったと思うと……」  結果的に小百合を襲わずに済んだ。目的は果たせたが、悪人とはいえ人が死んだのだ。  自分のせいで――。  そう思うと胸が塞ぎ、うつむいて唇を噛んだ。
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