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スキスキチュー。
今から17年前——。
そよぐ風が心地良い夏の日。
そんな風を感じながら、ななとだいちゃんは窓際で穏やかな時間を過ごしていた。
いつものように、ななに膝枕をしてもらいながらだいちゃんが問いかけた。
「ねえ、ななちゃん」
「なあに?だいちゃん」
「キスって好きな人とするの?」
「そうだよ!よく知ってるね」
ななはだいちゃんの頭を”偉い偉い”と優しく撫でた。
「それじゃあ僕、ななちゃんとキスしたい!」
「えっ、ななちゃんと?」
「うん。だって僕、ななちゃんが好きだから」
「ありがとう。ななちゃんもだいちゃんのこと好きだよ」
そう笑顔で答えるとななは、
「スキスキチュー」
そう言って、だいちゃんのほっぺに優しくキスをした——。
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