だいちゃん。-美月side-

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それから、だいちゃんは私のそばを離れなかった。 私も弟ができたみたいですごく嬉しかった。 たくさん遊んで、たくさん笑って、こんなに充実した楽しい時間を過ごしたのは初めてだった。 だいちゃんは疲れたのか、私の膝枕で眠ってしまった。 「可愛いだいちゃん。よしよし。」 お別れの時、だいちゃんはいつも大泣きしてしまう。 「イヤだ!ななちゃん、帰らないで!僕も一緒に行きたい!」 「また会えるから。よしよし」 そう言ってハグをして、私は笑顔でだいちゃんに手を振る。 だけど車に乗った途端、大泣きしていた。 だいちゃんの前では泣かないようにと我慢して。 「ママ、私も弟が欲しいよ。」 もっと、だいちゃんと一緒に居たいよ。
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