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待ち合わせ時間の5分前頃、個室の外から店員の声が聞こえた。
「こちらになります」
「はい。ありがとうございます」
ななちゃんの声だ!
「ごゆっくりどうぞ」
扉が開くと、そこには昔と変わらない僕の大好きな、ななちゃんが立っていた。
子供の頃、俺とななちゃんが一緒にいられた時間は、どのくらいだったのだろう。
夏休みの約1週間、年末年始の数日、それを毎年7年間。日数にすると、多分80日も満たないだろう。そう考えると凄く少なかったんだなと、寂しくなった。
もっと一緒に居たかったな。
「だいちゃん久しぶり〜!」
ふわふわとした雰囲気。穏やかな話し方。優しい笑顔。俺の大好きなななちゃんだ。
俺は嬉しくなって思わず抱きついた。
「ななちゃん!」
大好きな、ななちゃんだぁああ!
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