空へ

　もう二度と会えない人に

　どうやって
　気持ちを伝えればいいのか分からなかった

　どうしたら分かって貰えるだろう
　正解がなくて
　やることさえ分からなくなって
　何もできずに　ただいたずらに月日が過ぎた

　笑っていても　心のどこかに刺さっている
　小さな棘を　私はあの時、
　どうすれば良かったのだろう

　気持ちを伝えることができないまま
　今日に至った

　伝えたいこと　言えなかったこと
　この気持ちは　私が生涯背負っていく

　そしてあなたが一番気にしていると思う
　あなたの大切な人が
　この先も　ずっと笑顔で進めるように
　何も求めずに　見守っていこう

　せめて夏の終わりに
　彼方に向かった　あなたに届きますように