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壱
翠達が陸で戦闘を繰り広げている頃、海の上では双方の海軍達がそろそろ戦闘を開始する頃合いだった。
連合軍を指揮取るのは
「久しぶりの共闘だねぇ」
「そうだなァ」
南海軍隊長イードル。
元海賊船長であるイードルに話しかけたのは現船長であり、今回の戦争に参加したティティスだ。
「あんたとミラだから私はここにいるんだから」
「わーってるよ」
普通ならこんな戦争になんてどんなに金を積まれても参戦なんてしない。
「ところでティティ。その錨····俺の真似か?」
わざわざ持ってきている錨に似た巨大な槍を見てイードルが笑う。
その作りが自分が作り出す武器に似ているからだ。
「そうだけど?ニードルよりも私の方が似合ってるでしょ?」
素直に認めたティティスに「流石は俺が見込んだだけの事はある」と大口を開けて笑った。
「じゃあ、海軍兼務海賊船長イードルとして私らに命令下してみな」
そして生意気になったものだ。
元々、気が強い娘だったが本当に良いいい女になったと褒める。
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