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「雷煉隊長に続けぇー!!」
「邪魔だてするな北共がぁあああ!!」
「殺せ殺せぇええええ!!」
空から陸に落ちて翠達とは別の場所で詩雲と飛雷の相手をする雷煉率いる雷軍の一軍達が悪役とも呼べる風貌で第三部隊との死闘を繰り広げている。
はっきりいって品がない。
と、言うより悪役に徹している雷軍に流石の第三部隊もドン引きである。
「お前らの軍どんな教育すればこんな凶悪になんだぁ!!?」
「元が全員頭おかしいんだよ!!」
実力者の集まりだが、不服従の集まりである。
「んなもん兵にすんなぁ!!」
「パンク精神舐めんじゃねぇぞゴルァ!!」
反逆精神持っている兵隊とかクーデターの可能性しかない。
そんなありえない連中を束ねるこの雷使いを飼い慣らしている蕃神とは一体どれだけ変人なのだろうか。
一体なんなんだ南とは。
「「んなもん決まってんだろうが!!」」
自由主義の癖の強い連中の集まりである。
現在、上空陸上どちらとも雷と風の力がぶつかり合っている状態だ。
「貴殿が南の雅鷹殿か」
「どうも第三の霆鳴殿」
南の元風軍の雅鷹。
南の連中は普段顔を隠しているから霆鳴は雅鷹の素顔を見るのは初めてだった。
「聞いてるよ。随分と風美の事を気にかけてくれていたようだね」
飛雷とはまた違った方角で。
「···あぁ。あの裏切り者か····それで?」
どうせろくな事は聞かされていないだろう。それが何だと霆鳴は雅鷹に聞く。
「風美が「霆鳴隊長好きだった。身体の相性も良かったけど錦の策略で引き剥がされたからもう抱いて貰えない」って寂しそうに言ってたよ」
「··························は?」
突然の雅鷹からそんな事を言われて霆鳴は思わず目が点になった。
次にちょっと照れくさそうにしている霆鳴が「あ、アイツそんな事言ってたのか」と、呟けば
「ごめん
嘘」
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