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「----。了解」
ポツリと飛雷が独り言のように呟いた。
いや、誰かと念話で話したのだろう。
「殺し合いの最中に誰とお話してんだよ?」
雷煉の言葉が耳元まで聞こえる。
いつの間に己の懐にまでやって来たのだろうか。
「っ!!」
電気を走らせ雷煉の攻撃を避ける。しかし、雷煉がそれを許さずに追尾してきた。
お互い電気を走らせ光の速さで駆け抜ける先に刀をぶつけ合い火花が飛び散る。
「····なんかさぁー·······」
俺の事忘れてない?
風速が光速に適うことない事くらいは百も承知だ。
だが、速さが全てでは無い事を詩雲は言いたい。
声を出して言いたい。
「全部巻き込めば光速なんか関係ねぇよな」
そう言いながら横一列に並ばせた巨大竜巻達を作り上げた。
「全部ぶっ飛ばせば俺の勝ちって事だな」
敵味方関係なくぶっ飛ばそうとする詩雲に霆鳴と戦っている雅鷹は一時休戦を申請して詩雲を殴りに行きたくなった。
「お前の所の奴らどんだけ頭ぶっ飛んでんだ?」
やりたい放題の南にさすがの霆鳴もげっそりしている雅鷹に同情したくなった。
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