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「夏樹、一緒に……」
「んっ、おれもイク、イクうっ……このままナカにだして――たかゆきさんので、いっぱいにしてえっ」
夏樹が切なげに訴えて、隆之のものを締めつける。
隆之は息を詰め、それに応えるかのごとく渾身の力を振り絞り――、
「くッ」
「ああぁああ……っ」
最奥目掛けて腰を打ちつけた瞬間、自身が大きく脈打って大量の精液が放たれた。
ドクドクと注がれていく感覚に身を震わせながら、夏樹もまた吐精し、二人の間に白濁を撒き散らす。後孔はきつく収縮を繰り返し、隆之の欲望を残滓まで搾り取ろうとする勢いだった。
「っあ、は……隆之さんのザーメン、すげー量でてん、ね……? お腹んなか、あついや」
恍惚とした表情で、夏樹が吐息交じりの声を漏らす。
隆之はまだ余韻に浸っていたくて、繋がったままの状態で夏樹の頬に手を伸ばした。指の腹でそっと撫でてやれば、猫のように擦り寄ってきて甘える仕草を見せてくる。
「ねえ、隆之さん」夏樹が静かに口を開いた。
「うん?」
「俺、今日のエッチが人生で一番気持ちよかった。……ハハッ、柄じゃないかもだけど、なんつーか幸せなカンジする」
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