番外編 オモチャ大好き夏樹くん(1)★

3/5
前へ
/171ページ
次へ
 が、そのうちに居たたまれなくなって――いや、何らかのスイッチが入ったというべきか――、静かに腰を上げる。手錠を奪うなり、そのまま夏樹の手首にかけてやった。 「『ナツ』じゃなくて、『夏樹』にこんなことできるのは――俺だけだよな?」  そう口にしつつ、ソファーの上へ押し倒してしまう。  途端に夏樹の目がとろんとしたのがわかった。期待した面持ちでこちらを見上げてくる。 「……ん、隆之さんだけ。俺のこと好きなように虐めてよ」  甘えきった声で言われ、理性の糸がぷつりと切れた。  こうなれば容赦などしない。隆之はアイマスクで夏樹の目を覆い、さっさと下衣を剥ぎ取ってやった。 「ハハッ隆之さんってば大胆……俺、何されちゃうんだろ?」  視界を奪われながらも、夏樹の口元には笑みが浮かぶ。この状況を彼なりに楽しんでいるのだろう。 (くそ、完全にナメられている)  手始めにローターを手に取ると、隆之は舌を出して軽く唾液で濡らした。あえて何も言わずに夏樹の後孔に宛がい、ゆっくりと挿入していく。 「あっ、ン、お尻にローター挿れられちった……」  甘い吐息を漏らしながら、夏樹がもどかしそうに身をよじる。
/171ページ

最初のコメントを投稿しよう!

307人が本棚に入れています
本棚に追加