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が、そのうちに居たたまれなくなって――いや、何らかのスイッチが入ったというべきか――、静かに腰を上げる。手錠を奪うなり、そのまま夏樹の手首にかけてやった。
「『ナツ』じゃなくて、『夏樹』にこんなことできるのは――俺だけだよな?」
そう口にしつつ、ソファーの上へ押し倒してしまう。
途端に夏樹の目がとろんとしたのがわかった。期待した面持ちでこちらを見上げてくる。
「……ん、隆之さんだけ。俺のこと好きなように虐めてよ」
甘えきった声で言われ、理性の糸がぷつりと切れた。
こうなれば容赦などしない。隆之はアイマスクで夏樹の目を覆い、さっさと下衣を剥ぎ取ってやった。
「ハハッ隆之さんってば大胆……俺、何されちゃうんだろ?」
視界を奪われながらも、夏樹の口元には笑みが浮かぶ。この状況を彼なりに楽しんでいるのだろう。
(くそ、完全にナメられている)
手始めにローターを手に取ると、隆之は舌を出して軽く唾液で濡らした。あえて何も言わずに夏樹の後孔に宛がい、ゆっくりと挿入していく。
「あっ、ン、お尻にローター挿れられちった……」
甘い吐息を漏らしながら、夏樹がもどかしそうに身をよじる。
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