番外編 オモチャ大好き夏樹くん(2)★

2/4
前へ
/171ページ
次へ
 劣情が抑えきれないところまで膨れ上がっていることに気づき、内心で舌打ちをする。このような痴態を前に、もはや居ても立っても居られなかった。  隆之は衝動のままにジーンズの前を寛げ、下着の中から張り詰めた自身を取り出す。そして、静かに夏樹の脚を自分の肩へと乗せた。 「え? あっ……」  後孔にローションを直接垂らすと、冷たかったのか夏樹が体を跳ねさせる。一瞬にしてぼんやりとしていた意識が覚醒したらしく、続けざまに声が上がった。 「ま、待ってよ、まだローターはいって……」 「悪いが待てない」  隆之は夏樹の制止を遮り、ローターが挿入されたままのそこに欲望を宛がった。そして、そのまま一気に奥まで突き入れる。 「ひぐっ、うぅ――!」  声にならない悲鳴を上げ、夏樹が大きく背をしならせた。  最奥までローターを押し込んでしまえば、あまりの快感に呼吸すらままならない様子で、隆之も強い締めつけに眉根を寄せる。 「そんなに締めつけるなよ。動いてやれないだろ」 「らって、こんなのむりっ……や、あっ、ちんぽでかくしないでえっ」 「不可抗力だ……っ」  熱くうねる内壁の感触もさることながら、ローターの振動が直に伝わってきて、気を抜くとすぐにでも果ててしまいそうだ。
/171ページ

最初のコメントを投稿しよう!

307人が本棚に入れています
本棚に追加