307人が本棚に入れています
本棚に追加
番外編 はじめての××××鑑賞? ★
(今日は久しぶりにゆっくりできるな)
仕事を定時で切り上げた隆之は、そのようなことを思いながら電車に揺られていた。
電車を降りると、駅構内の商業施設で総菜を買うついでに、夏樹が喜ぶかと思ってカスタードプリンを土産に選ぶ。自宅までの道のりは自然と早足になった。
「ただいま」
返事はなかったが、既に夏樹も帰宅しているらしい。そっと彼のスニーカーを揃えてから、部屋へと上がった。
とりあえず、冷蔵庫に仕舞うべきものを先に仕舞う。それからネクタイを緩めつつ寝室に移動したのだが――ドアを開けたところで体が固まった。
「ん、あっ……」
目に飛び込んできたのは、夏樹がベッドの上で自慰に耽っている姿だった。
枕に顔を埋め、腰を高くした状態で下半身を露わにしており、奥まった箇所には何やらプラグのようなものが埋まっている。
こちらに気づくなり、夏樹は艶っぽい笑みを浮かべて振り向いた。
「オナニー鑑賞、する?」
「し、しないしないっ! 気づかずにすまなかった。あとはごゆっくり……っ」
「えー、やだ寂しい。行かないでよお」
寝室から出て行こうとするも、その言葉に足が止まる。続けて、夏樹のクスッという笑い声が聞こえてきた。
最初のコメントを投稿しよう!