番外編 はじめての××××鑑賞? ★

4/5
前へ
/171ページ
次へ
「そういや今日早いけど、どうしたの? なんかあんの?」  そう問われ、隆之はハッとした。 「ああいや、たまには平日も夏樹とゆっくりしたいと思って」 「えっ! じゃあ、エッチする?」 「本当に君ってやつは、すぐ考えがそっちにいくんだな」 「じょ、冗談だよお! 隆之さん疲れてるだろうし、明日もお仕事なんでしょ?」 「確かにそれはそう、なんだが」  隆之にしたって人のことを言えない。あれほどの痴態を前にして、何も感じないわけがなかった。現に隆之のものは、スラックスの上からでも分かるほどに勃起している。  夏樹はそんな下半身にちらりと目をやり、それからイタズラっぽい笑みを浮かべて体を起こした。 「アハッ。ここ――すごく辛そうにしてんね? 俺のオナニー見て、興奮しちゃった?」  言いつつ股ぐらに手を伸ばし、膨らみをそっと撫で上げてくる。 「……っ」  その刺激に思わず息を詰めれば、夏樹は舌なめずりをしてみせた。こちらが困惑しているうちにもネクタイに手をかけ、慣れた手つきでほどき始める。 「俺にご奉仕させてよ、隆之さん」  Yシャツのボタンを外していき、露わになった胸板に顔を寄せる夏樹。こちらを煽って楽しんでいる節があるのだろうが、小悪魔的というか、もはや魔性というべきか――とにかく堪ったものではない。
/171ページ

最初のコメントを投稿しよう!

307人が本棚に入れています
本棚に追加