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「お、兄ちゃん。外に出てるの見るのは何日振りだ?久しぶりだなぁ」
「食料がなくなって補充しにきた」
「なるほどな」
男が雑貨屋で缶詰など長持ちするものを大量購入していると見覚えのない青年が店に入ってきた。青年はロープや携帯食料など旅の消耗品を選んでいる。
「…見ない顔だな」
男が青年に興味を持ったのを見て店主は驚いた。
男は基本何事にも無関心であると店主は感じていたからだ。
青年はそこらでは見ないような顔つきで、さらに高貴な雰囲気も感じられる。
だが少し薄汚れている外套がその雰囲気にあっていなかった。
まあ、訳ありなのだろうと男は当たりをつける。
そして少し頷くと男は青年に近づいていった。
「……君はどこからきたんだ?目的地は?」
青年は急に話しかけてきた男を暫く眺めてその口を開いた。
「………私は『幻想郷』を探している」
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