48人が本棚に入れています
本棚に追加
/17ページ
そうして行き着いた路地裏には1軒の店があり‥今にも潰れそうなその店は…今の自分を映してるようだった…。
サファリザ「サリエル?」サファリザはそう呟くと辺りを見渡してみる。そこは数年前は賑わっていたであろう様相をしていて…燻っていた何かを想起させるには充分だった。
そして店名は(サリエル)という何ともパッとしないネーミングで…天使でもなぞらえたのだろうか?と彼女に思わせる様なそんな店だった。
??「あら?貴方は?」
サファリザ「へっ!!!?あわわ(汗)」
??「もしかして今日来る予定だった新人さん?」
サファリザ「え!!!?嫌っその」
??「早く来なさい。店はもう始まるわよ。」そう言うと老婆はサファリザの手を引くとおもむろに…メイク室に連れて行く。寂れたその部屋には数名のキャバ嬢がいて…そこに高校時代の親友(ワカバ)が居た。
サファリザ「ワカバ!!?」
ワカバ「サファリザ!!!?サファリザなの?久しぶりどうしたの?」
サファリザ「え…いや成り行きで」
??「なに?あなたたち知り合いなの?ワカバ。悪いけど新人の事よろしく頼むわよ。今日は大事な日だから私も手が離せないのよ。」
ワカバ「はーい(笑)せっかく来たのにあんたもついてないね?多分この店潰れるよ」
サファリザ「潰れる…?」
ワカバ「そ!!?しかも今日はあの伝説のマダムが来る日なの?」
サファリザ「伝説のマダム?」
ワカバ「マダム・ギシーよ。と言ってもお客さんじゃないんだけどね?」
サファリザ「どういう事?」
ワカバ「実はここ。マダム・ギシーが経営してる系列の会社なんだけど‥今日の結果次第で店の命運が決まるの。」
ワカバ「マダムのお眼鏡に叶えば…店の存続が決まって駄目なら即廃業。」
そんな事を話していると…ヘアメイクとキャバ嬢の管理を担当してる音羽が姿を現す。
音羽「ワカバ?準備できた?ん?その子は?」
ワカバ「はい(笑)音羽さんこの子は今日からこの店に入ったサファリザです」
音羽「あぁ?。ぷろ子さんが言ってた子か?」そう言うと音羽はサファリザを椅子に座らせる。
最初のコメントを投稿しよう!