第1話(伝説の幕開け)

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そうして行き着いた路地裏には1軒の店があり‥今にも潰れそうなその店は…今の自分を映してるようだった…。 サファリザ「サリエル?」サファリザはそう呟くと辺りを見渡してみる。そこは数年前は賑わっていたであろう様相をしていて…燻っていた何かを想起させるには充分だった。 そして店名は(サリエル)という何ともパッとしないネーミングで…天使でもなぞらえたのだろうか?と彼女に思わせる様なそんな店だった。 ??「あら?貴方は?」 サファリザ「へっ!!!?あわわ(汗)」 ??「もしかして今日来る予定だった新人さん?」 サファリザ「え!!!?嫌っその」 ??「早く来なさい。店はもう始まるわよ。」そう言うと老婆はサファリザの手を引くとおもむろに…メイク室に連れて行く。寂れたその部屋には数名のキャバ嬢がいて…そこに高校時代の親友(ワカバ)が居た。 サファリザ「ワカバ!!?」 ワカバ「サファリザ!!!?サファリザなの?久しぶりどうしたの?」 サファリザ「え…いや成り行きで」 ??「なに?あなたたち知り合いなの?ワカバ。悪いけど新人の事よろしく頼むわよ。今日は大事な日だから私も手が離せないのよ。」 ワカバ「はーい(笑)せっかく来たのにあんたもついてないね?多分この店潰れるよ」 サファリザ「潰れる…?」 ワカバ「そ!!?しかも今日はあの伝説のマダムが来る日なの?」 サファリザ「伝説のマダム?」 ワカバ「マダム・ギシーよ。と言ってもお客さんじゃないんだけどね?」 サファリザ「どういう事?」 ワカバ「実はここ。マダム・ギシーが経営してる系列の会社なんだけど‥今日の結果次第で店の命運が決まるの。」 ワカバ「マダムのお眼鏡に叶えば…店の存続が決まって駄目なら即廃業。」 そんな事を話していると…ヘアメイクとキャバ嬢の管理を担当してる音羽が姿を現す。 音羽「ワカバ?準備できた?ん?その子は?」 ワカバ「はい(笑)音羽さんこの子は今日からこの店に入ったサファリザです」 音羽「あぁ?。ぷろ子さんが言ってた子か?」そう言うと音羽はサファリザを椅子に座らせる。
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