1人が本棚に入れています
本棚に追加
「まさか、こんな日が来るとはな」
1年前、世界中に新型のウイルスが蔓延した。
それは感染力も強く、感染すると高熱を出すという恐ろしいウイルスだった。
世界中の人はそのウイルスに怯えて、外出自粛をし始めた。
しかし1年も経てば、少しずつ恐怖も和らいでいく。
今では外出する人も増えてきた。
感染しても酷くならないケースが多く出てきたからだ。
そんな中、僕はまだ外出自粛を続けていた。
僕は薄暗い研究室にずっと引きこもっている。
なんなら新型ウイルスが流行する前から引きこもっている。時代の先取りをしてたってやつですな。
まだ新型ウイルスが収まったわけじゃないのに、世の中の人はなんで愚かなんだ。
そう思っていた僕に1つの試練が訪れた。
「まさか、こんな日が来るとはな」
こんな日とは何か。
それはーーー、
地下アイドルにハマったのだ。
きっかけは偶然だった。動画投稿サイトのおすすめで、たまたまそのアイドルの子たちが上げている動画見た事だった。
正直に言う。ライブに行きてー。
しかし、今の世界は外出=恐ろしい行為だ。
究極の選択に迫られていた。
命懸けで行くか、諦めるか。
ただ僕にはもう一つの選択肢があった。
僕は研究者だ。不可能を可能にする男だ。
つまり何が言いたいかというとーーー、
ワープ装置を作れば良い。
流石僕。天才過ぎる。
さて、そうと決まれば、政策に取り掛かりますか。
待ってろ、アイドル!
待ってろ、ライブ!
最初のコメントを投稿しよう!