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瑠維の胸に吸い付くと、舌で舐めながら刺激を与えていく。そしてゆっくり指先を下へ滑らせ、彼の隆起したモノにそっと触れた。
硬くて熱くて、触れるだけでドキドキが止まらなくなる。これが自分の中に入っているなんてーーゴクリと唾を飲み込む。
手の動きに合わせて呼吸が乱れていく瑠維の姿に春香も興奮し始めると、今のこの体勢がもどかしくなる。
本当はもっと瑠維くんが気持ち良くなるようなことをしてあげたいのに、それがどうやればいいのかわからない。
私なら瑠維くんがたくさんキスをしてくれて、触れてくれて、中に入って来てくれると幸せになれるんだけどーー。
早く彼と一つになりたいと思うけど、今はその想いは我慢しなければならない。
改めて瑠維の体を見下ろした春香は、筋肉質な胸板に目がいった。指で触れれば、弾き返されるその厚さにうっとりと目を細める。
身を屈め、瑠維の臍にキスをすると、彼の口から甘い吐息が漏れた。その声が春香に拍車をかけ、瑠維の体中にキスの雨を降らせていく。
自分が気持ち良くなることだけじゃなくて、相手も気持ち良くなって、最終的には一緒に果てるーー彼とそうなりたいと思った。
その時、とろんとした瞳で春香を見つめる瑠維は、苦しそうに顔を歪めていることに気付き、慌てて瑠維の頬に手を触れる。
「瑠維くん……大丈夫? 嫌な気分になったりしてない?」
「大丈夫です……むしろもう限界が近いというか……」
瑠維が真っ赤な顔で徐に自身の下半身を見たため、春香もその意味を理解した。
寝室からコンドームを箱ごと持ってくると、おぼつかない手つきで彼に装着する。もうすぐこれが私の中にーーそう考えるだけで緊張してしまう。
「春香さん……」
しかしその時、頭上から申し訳なさそうな瑠維の声が聞こえた。
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