視線恐怖症の男と魔物との初体験②

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視線恐怖症の男と魔物との初体験②

自慰がほぼ未経験のうえ、性交が初体験の、童貞を超えた童貞キング(?)。 となれば、相手がオゾマシク凶悪な魔物だろうと、抗ったり、堪えるなんてムリで、快感をそのまま飲みこみ「もっと」「もっと」と自分から擦りつけてしまう。 「ほお、これはこれは、魔物相手というに、恥ずかしげもなくお漏らししおって、せっせと、わしの男根に先走りを塗りつけておるわ。 ウブな反応をするわりに、無数の男を虜にしてきたような、ふしだらな体をしておるのう。 ほれ、乳首も真っ赤に張りつめ透けて、胸を揺らしておるに、もどかしいのだろう。 わしの固い胸にすり寄せても、よいのだぞ?」 「先走りを塗りつけている」と嘲られて、頬をかっとしつつも「や、やだあ、やあん・・」とちゅくちゅくと下半身から盛んに水音をたてつづける。 また、囁かれたとおり、魔物の首に抱きついて、ぴったり胸をくっつけ、摩擦させたら、もう、もう。 「は、やば、ああ!だ、だめえ、はん、あう、あ、こん、な、気もち、い、の、だめ、なの、にい・・!あ、あ、あん、う、く、ま、魔、物の、おちんちん、で、は、あふ、あ、お、俺、お、れえ、やあ、や、だめ、なの、はあう、やだあ、やめ、られな・・・!」 もうすこしでイけそうだったのが、腰をつかんで、すこし引きはがし、おあずけに。 「ああ、ひどい・・・」と泣いて見やれば、舌なめずりをする音をたてつつ「わしを、かどかわす、とんだ淫乱若僧が・・・」と苛だっているようで。 「若く美麗な男を、目も当てられぬほど、しとげなく快感に酔わせるのも、よいのだがな。 わしが血に飢えた魔物となれば、尻から血を流し、醜く顔をゆがめ、悲痛に泣き叫ぶさまも堪能したいのよ」 深く熱い吐息をしたなら、俺のズボンを下着ごと引き裂いて。 なんの前段階なく、魔物のそり立ったのを、じゅぶううううう!と拳を叩きつけるように。 勢いのよさから、すこし入ったとはいえ、許容サイズをはるかに超えた巨根。 しかも、ズボン越しに指でいじられただけで、ろくに濡れてもいないから、石でえぐられているような激痛が。 「う、ぐう、ぐああ!」とすっかり萎えて、濁声で呻くも、むしろ魔物のは元気になって、ぐぶちゅぐぶちゅ!と暴れる。 残虐非道な拷問をされているようで、白目を剥き、泡を吹きそうだったが「ほーら、剣士が見ておるぞ」と囁かれて、目を見開いて。 「おまえの背後に牢屋があって、仲間が閉じこめられておるのだよ。 みんな、わしにおまえが犯されるのを見ていられず、目を背けているが、剣士だけ、殺気だって、わしを睨みつけておるぞ。 ふ、くく、なんだ、おまえ、あの名高い剣士の慰み者だったのか? 剣士は怒っているだけでなく、たかぶっておるように、頬を染め、潤んだ瞳を揺らし、ほれ、あそこも・・・」 股が裂けそうなイタミに歯噛みしながらも、卑猥な言葉に「ふう、ん・・・」とやや腰を熱く疼かせる。 魔物が俺を惑わすために、嘘をついているのかもしれない。 と当然、考えるも、一旦意識させられると、剣士の視線が、俺の尻、結合部分に釘づけになっているように思えて。 鼓動を早め、呼吸を乱し「剣士のと、わしのと、比べてどうだ?」と耳元で低く笑われたなら「ああ、そん、なあ、らめえ・・・!」とついには、再勃起。 転生してから、視線をオソレル体質でなくなったからか、相手が剣士だからか。 自分の体に剣士の視線が這っていると思っても、吐き気はせず「ああん、やだあ!」と悩ましく体をくねらせてしまう。 魔物にぶちゅりぶちゅりと突っこまれるのに負けじと、剣士の視線がぬっちゃぬっちゃと深く潜りこんでいるようで「はう、はあん、けん、し、剣士い!」と連呼して喘いでしまい。 「や、やだ、あう、あん、あん、ふあ、う、くう、み、見な、で、は、はあ、はあん、うあ、あ、俺が、魔物の、お、ちん、ちん、咥えて、るの、あ、あ、や、だめ、だめえ、そんな、見ちゃあ!や、あ、やあ、やあん、やめてえ、やらあ、お、俺の、中あ、掻き、まわさ、な、でえ・・・!」 さっきみたいに歯止めがかからなくなり、自分から腰を上げ下げさせ、ずぶちゅずぶちゅ。 びしょ濡れの股から、ぴちゃぴちゃと先走りをちらして。 「はっ、なんだ、まだイタイはずだが、見られると股を濡らす、よこしまで淫らな体をしておるのか。 神に仕えておる白魔導師が、なんと罪深い。 ふん、剣士の舐めるような視線に犯されて、こんなにだらしなく、お漏らしするとは気に食わないが・・・。 まあよい、わしに体を貪られ、剣士に視姦され、同時に犯される快感を、気が狂いそうに味あうとよい」 魔物にレイプされて、あんあん肉欲に溺れるさまを見られるのが、悲しいような恥ずかしいような。 とにかく、生まれてはじめて、視線を意識しても吐き気がするどころか、濡れたちんこが、ウレシそうにぷるぷるしたもので。 まあ、剣士の視線でイタミをまぎらわしているのもあるが、そのうち、魔物に突きあげられるたび、とんでもない快感が間欠泉よろしく噴きだすようになって。 「ひゃあ、ああん!あ、あ、あふ、う、らめ、いっちゃ、や、やあ、やあ、やあん、おっき、しない、でえ、あ、く、ふああん!らめえ!らめ、って、見な、で、剣士、見ない、でえ!魔物、の、おちん、ちん、で、イッちゃ、なん、はあう、あん、あん、あん。ああん!や、やら、やらあ、らめ、らめえ!くう、あああー!」 おしっこのように大量の精液を噴射し「こんなに、わしの腹をよごしおって」とお仕置きするように、一段と重重しくぐちゅっぐちゅずこばこ。 剣士にイクところを見られて、恥ずかしさを噛みしめつつ「あ、イッタ、ばっか、なのにい!」とあんあん、腰を揺らすのが、やめられず。 「らめえ、って、剣士、見ちゃ、やだあ!は、は、はあ、はあうん、あ、う、魔物の、精液、注がれ、ちゃ、なんて、あ、あはん!やああん!」 まさに中だしされそうになったとき。 ずごおおおおおお!と耳をつんざく騒音と、地震のような地響きが。 さすがに、俺も魔物も中断して、音の発信源を見れば、鉄の格子が木っ端みじんになってちらばり、煙から現れたのは、おそらく剣士。 俺には、太陽のように発光して見えたもので。 剣士が覚醒したのだろう。 この世界で、魔物との戦闘にたずさわるものは、一生に一回か二回、覚醒して無敵になるらしい。 といって、練習したり修業して、都合よくできるものでなく、どんな状況で、なにがきっかけで覚醒するかは知れず。 のが、まさか、魔物が俺をレイプする真最中に、発動するとは・・・。 瞼が溶けて、眼球が焼けそうな、あまりの眩さに、意識が飲みこまれて失神。 瞼を開けると、宿屋のベッドに寝ていた。 かたわらには、剣士が座って、しょんぼりしていて。 「すまない。油断してたつもりはないが、きみが、あんな、あんな・・・!」 涙を散らして、身を乗りだしたのに、俺はびくりとして「近づかないで!」とつい叫んでしまい。 すぐに声のトーンを落とし「今は、今は一人にして・・・」と告げると、剣士はうな垂れたまま退室。 いや、超好色助平魔物の餌食になったのを、早く助けてくれなかったからといって、べつに怒っても恨んでもいない。 ただ、見られていると意識しては、大変、困るのだ。 前世では、吐き気がしたのが一転、今や、勃起して先走りがだらだら、止まらないし。 転生してやっと自分の居場所を見つけたのになあ・・・。 また厄介極まりない体質になり、でも、剣士とは離れがたく、今世でも(まあ前世よりましだが(いや、どうかな))悩みがつきそうになかった。
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