星空の下、きみと。

2/5
120人が本棚に入れています
本棚に追加
/5ページ
もちろん、私も一方的に知ってるけど。 同じクラスと言えど、 星原くんとは接点なんてなくって。 声をかけられたのは、今が初めて。 「星原......っ、くん、なんでここに?」 緊張したおももちでそう尋ねると。 「ん。散歩で通りかかったらぐーぜん」 そう答えてくれた星原くん。 「.........っ、そっか、」 むしろ、跡をつけられたりしてなくて、 〝良かった〟そんな気持ちで安堵の声を出す私。 「あのさ、保坂。 俺、前から思ってたんだけど、 なんで、いっつも俯いてるわけ?」 俯いたままの私に、 そう言葉を紡ぐ星原くん。 「.........っ、ぅ、そ、れはっ、」 (言えない.........っ、 DV受けて、身体中アザだらけなんて......っ) 本当のことが、 言えなくて言葉を詰まらせていると。
/5ページ

最初のコメントを投稿しよう!