主人公はきみ。

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私が驚いたままの顔をしていると花木さんは。 「演出が、今回は〝本気のキス〟入れるって、 そう、言ってるぐらい、力入れてる舞台なの」 そうハッキリ言い切った花木さん。 「もちろん、1日は私と私の彼氏がやるけど、 さすがに、春谷くんとまでは無理だから、 小咲さんが適任ってわけ」 そう言って、 私の肩にポンッと置かれた花木さんの手。 〝お願い?〟って顔の花木さんに............ 「.........っ、自信、ない、です、」 俯きながら、 やっぱり漏れてしまった、私の本音。 そんな私に..................... 「あのね、小咲さん、女の子はね、 誰でも、好きな人の〝主人公〟になれるんだよ」 そう、ふわっと言葉を落とす花木さん。
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