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エピローグ
俺達が廃墟となったFホテルに入り10年の時日が過ぎていた。そして俺だけが「現実」に戻れたのであった。扉の向こうは「非現実」世界…鬼が支配する地獄であった。
「非現実」世界は鬼が支配する島でその入り口がこの廃墟Fホテルであり島は秩序が無くただ恐怖、畏怖それにより怨念、遺恨、怨恨、私怨、宿怨などを産み出す場所であり「現実」世界に地獄を再現させる…それが「非現実」世界であった。俺は怯え、恐れが体内に蓄積していた事から鬼は俺に興味を示す事なく排除したのだと…しかし既に10年の月日が流れていたのは?
「みなみ」と「飛鳥」は?多分彼らは怯え、恐れなど臆する物が無いため地獄の鬼と化し「非現実」世界において罪人を処刑する番人となったのだと…それは俺のポケットの中にあった「飛鳥」と「みなみ」が写った写真その形相は鬼であったからだ。俺はため息を吐き強い日差しを背後に受け立ち上がり国道に出た…え、目の前に人間が?いや人間では無い頭に角がある鬼であった。そして何気なく俺は自分の頭部を触れる「え!」「何だこれは?」それは角はであった。
完
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