序章

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序章

ーーーー 私、新井麻衣(アライ マイ)は幼い頃から、人には視えないが視えた。 それが当たり前だと思っていた。 だけど違った 幼い心にはまだわからなくて と遊んだり、話をしたりしていた。 周りには、一人で遊んでいるようにしか見えない。 「麻衣ちゃん何か気持ち悪い 一人で喋ってる」と保育園の友達に言われた。 今までそれが普通だと思っていたけど、それは普通では無かった。 泣きそうになるのをなんとか堪えていると、隣から声がした。 「そんなこと言うなよ!!あやまれ!」 幼馴染みの恭也(キョウヤ)が庇ってくれた。 だけど、私が泣き始めたら、恭也もその子も泣きだしてもうなんだか分からない事になった それが、視えるとの古い記憶 ーーーー 今なら、それが幼い無邪気な言葉だとわかるが、あのときは、悲しくて家に帰って大声で泣いた。 それから、他の人は視えないからずっと黙っていた。 変な子だとおもわれるからだ。 だけど、はそんなこと関係無しに私を見つける。   視えなくなる時が、私の日常が変わる時… 私の日常はまだ変わらない。
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