出会い

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 コツコツと靴の音が響いている 麻衣は高校生になった。 だけど視えるのは変わらずだ。 麻衣はイライラしていた。朝からついていないからだ 遅刻しそうで走っていたら、車に轢かれそうになるは、お弁当を忘れるはで散々だ。  それに、さっきからずっと憑いて来てる イライラが抑えきれなくてつい 「もー しつこい! どっか行って!」  と言ってしまった。 「え……」と近くで声がした。 クラスメイトの柚木蘭(ユズキ ラン)だ やってしまったと思ったが、もう遅かった。   何でもないように、通り過ぎようとしたのだが…   「ちょっと待って! ねぇ!新井さん」と聞こえたが無視して進む 「ねぇ 今だれと喋っていたの? もしかしてユーレイ?ねぇ ねぇ」 しつこいし、面倒くさかったから「だったら どうする?」と返事してしまった 「まじか!やばー すごっ」と楽しそうに柚木が答える     「え…」と戸惑いの声が漏れた 「私、ホラーとかオカルト大好きなの! いつか視たいと思ってるけど、その才能はないみたい」だから凄いと褒められてしまった。   今まで、気持ち悪がられる事はあっても、尊敬の眼差しで見られる事は無かったから戸惑う 「大丈夫!誰にも言わないから!安心して」柚木が元気よく言った    答えに戸惑っていると、少し遠くから鐘が聞こえる   「やばっ 遅刻だ!とりあえず急ごう!」柚木に言われて走り出す。 なんとか間に合い、自分の席に着く 「はよー」と声をかけられ振り向くと男子生徒が立っていた。 保育園からの幼馴染みの川崎恭也(カワサキ キョウヤ)だ 「ギリギリなんて珍しいな」と言われたので、今朝あったことを説明した。 「大丈夫かよそれ」恭也が心配そうに聞いてくる 「多分……」と自信なさげに答えるしか無かった。  「まぁ なんかあったら言えよ」といい恭也は、自分の席に帰って言った。 ーーーーーー 特に何もないまま授業が終わり放課後になった。   帰宅しようとしたら 「新井さん!!」と元気な声が教室に響く   流石に無視するわけもいかず返事をする。 「朝言ってた事、詳しく教えて!」 柚木はキラキラした目でこちらを見ている。 「ごめん」そう言って横切って帰ろうとしたら、腕を掴んできた。   「新井さん 私ならその力を無くす方法がわかるかも」ねっとその答えに少し期待して 「わかった」と返事をした。 「とりあえず、ここじゃあれだから場所を移動しよう」柚木の問に答えようとしたら 「俺も行く」恭也が言った。 「川崎くんは関係ないからー」と柚木が言った。 「恭也も一緒に それが条件」麻衣が答えると。 柚木は「しょーがないなー わかった」と行ったので三人で移動することにした。
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