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俺が住んでいる…この屋敷は大型ショッピングセンターから家の中に入れる。そんな家が現実にある筈もない…そう思うかもしれないが…事実だっ!!?
ショッピングセンターと本屋が繋がっており…その本屋の中に一部の人間しか通れ無い道がある。そこを東に300m行くと「屋敷」の「中」へと入れる「扉」がある。開けてみると…近代的な造りをしたそこの実態は俺の様に「親」を持たない「子供」たちが掻き集められた「孤児院」だった。
そして彼らは皆一様に何らかの理由があって「親」に見捨てられた者たちだ。そしてこの「院」の実質的No.1こそが…ショッピングセンターを束ねる会社の「CEO」であり…彼らをそこに住まわせている張本人である「楠木正孝」だ。
これはそんなある筈もない不思議な世界のお話。後の人々に「逆刻」と呼ばれた「青年」はこう語っている。
この世界の中で見たものは…全てが儚くて…不鮮明でだけど…心にこびり付いて離れなかった。そして…不思議な安らぎのあるそんな世界だったと。そして彼は…この時から既に彼女たちの心に咲いたどす黒い花に気付いていたのかもしれない。
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