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🐠同棲🐠
海音と出逢って、1ヶ月…
いつの間にか、彼と同棲していた。
彼は海洋コレクターだから
海に泳ぎに行く時は、深海から
珍しいものを拾って、彼に渡すようになった。
わたしの、地下室の空きスペースには
彼のコレクションがびっしり置かれてる。
さまざまな色彩の貝殻の他に、虹色の貝殻もあって
海洋生物の標本や、いろんな海岸の
砂とかも小瓶に詰められてて…
まあ、ごちゃごちゃしてきてはいるけど
けっこう綺麗だから、そのままにしてる。
魚鮫 海音
(うおざめかいと)
「海の女神と、同棲出来るなんて
こんな幸せは無い!
俺も、君の研究に協力させてくれ!
海洋コレクターの俺にも出来る事があるはずだ。」
彼は突然、そんなことを言い出した。
人を半魚人に変える薬品の研究は
まだ、未完成だし…
人手が欲しいところだったから
わたしは彼に微笑みかける。
わたし
海原 珊瑚
(うなばらさんご)
「もちろん!あなたは海洋コレクターだけあって
いろんな豆知識を知ってるから、助かるわ♪
今はね、水に濡れた時じゃなくて
自分が好きな時に、制限なく
半魚人に姿を変える研究を進めてるから。
一緒に頑張りましょう!」
海音は嬉しそうな顔をした。
魚鮫 海音
(うおざめかいと)
「そうだな!
完全な魚人になれたら
もっと、泳ぎやすくなりそうだし…
うん、一緒に頑張ろう!
俺を実験体にしてくれても良いからな!」
わたしは頷き、嬉しくなって
彼に抱きついていた。
🐠end🐠
優秀な新米研究員
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