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その時電話の奥から爽を呼ぶ女の声がした。
どうやら爽の彼女が風呂に入っているのか
シャンプーが無くなったと言っているのが聞こえた。
「まじで、なんかあったらすぐ連絡しろよ。
じゃあまた」
「あ、ちょっと!」
花が引き留めたが、爽は電話を切ってしまった。
あの弟のことだから、本当に来るかもしれないと
花はがくりとした。
その時、部屋のドアがノックされた。
「はい」
花が返事をすると、
返ってきたのは春太の声だった。
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