シンクロニシティ

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ガランとした倉庫の中央に何かが山積みになって白い布が掛けられている。 ヤバいものかもしれないので瀬戸たち三人もソレから距離を取り入口近くの壁際で待った。 ぽつりぽつりと参加者が入って来始めた。 「えっちょっと!あれ女優の右山セイコじゃない…?」 一人で入ってきた若い女性を見て牧田が大声で囁いた。 「まさかー。真似してる人多いからよく見たらただのナリキリ一般人だよ。…いや…本物っぽい!ええっ?こんなイベントに豪華ゲスト?」 中学生二人が興奮し出すので派手姉さんもその女性を確かめた。どうやら本物だ。 「まだ始まってない上にあの入口から入ってきたんだから、あたしらと同じ一参加者でしょ」 「そのほうがびっくりですよお」 「彼女、メルローズの社長と熱愛報道あったからその繋がりかもね」 「えええええっそうなんですかあ?」 「知らなかった?若い子ってゴシップ誌もテレビも見ないんだったわね。嘘ばっかりだから賢明よ。若ければ若いほど賢明なんだわ。あーあの頃に戻りたい」  結局、開始時間までに会場に集まったのは最後の最後に入ってきたチャラい男性を入れて男性3人、女性4人の計7人だけだった。 「この人数しか見てなかった…ってわけじゃないよね」 「ありうるよ」 「番組ならまだしも、あのイベント告知はね」 そしてとうとう午後3時が訪れる。
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