海堂亜蘭

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 いつからやろ、俺らには役割とでも言うようなもんがはっきり決まっとった。  亜蘭は女の子からキャーキャー言われる役で、俺はおもんないことばっか言ってボケる奴やった。ボケの俺に黙って寄り添ってる亜蘭のことを、女房呼ばわりする奴らもおったけど、そないなのは全員、喧嘩で潰したってた。 「何か、4組の天野さんが海堂くんに会いたいって……」  アイツは色が白くて顔もええ。何や大人しい美少年いうのん?そんなナリやから何日かにいっぺんは、こういうのが来る。せやから何でアイツ宛のを処理すんのが俺やねん。 「そやったら2組行けばええやろ。アイツうちのクラスやないねん。おまけにそれ、アイツに対して失礼やぞ?」  たぶんこの女子は俺が3組、アイツが2組、って分かっとる癖に俺んとこ来とる。それが可哀想でいちいち応えとった俺も悪い。 「だってぇ……佐々木クンから言ってくれないと海堂くん、話も聞いてくれんのやもん……」  これには変な声が出てしもた。何やそれ。そんなん知らんぞ?! 「っと、とにかく俺やのうてアイツに言え!」  つい怒鳴りつけてしもたけど、その間心臓バクバクやってん。  うわ、変な汗出そう。。。。。。
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