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不思議なんだ…
もちろん、こんな
神様からのプレゼントみたいな出会いだから
お別れするのは辛い。
けど…それ以外に
うまく言い表せないのだけど…
そう…
まるで…かあちゃんに
抱きしめられたような気持ちになった
そんな感覚は、
とうに…忘れていた
いや、もともと
覚えていなかった。
だって…私のかあちゃんは、
まだ赤ん坊の私を
ばあちゃんのところに置いて、
遠くに行ってしまった。
そしてそれから半年もしないうちに
亡くなってしまった。
だから…だから…私には、
かあちゃんに抱っこされた記憶なんて…ない。
だけど…だけど…かあちゃんがね、
ヒマワリさんの中に隠れてるみたいな
そんな気がした。
『あんたのこと、いつも見てるからな。頑張って生きていくんやで』
って…
そんな…声が聞こえた。
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