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私の名前は有門御剣。
有門神琴を母に持ち、葦原宗茂を父に持つ。
有門家は古来より物の怪などを退治する一族であり、特殊な霊力を使った戦い方を使っては民を助けていた。
葦原家は霊力を頼らず剣術で登りつめて来た一族であり、倭国では一二を争う剣術使いの家系である。
そんな両家の血筋を継いだのが私と弟であった、弟は剣術の方は教わらずに有門家の霊術を巧みに使えていた。
妬ましくもあったが、同時に兄として誇らしい限りだった。
お互いに跡継ぎとして、剣術を私が教え、霊術を弟の葦原御那斗(みなと)が教えながら修行をしていた。
そんな、ある日だった。
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