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私は絵を描くのが好き?なのかな…
――まあ唯一の趣味といえるかな、っていっても上手くはないんだけど……
何を描こうかな。‥……そうだ、あの夢に出てきた人でも描こう。
えっと‥どんな感じだったっけな、夢で見ただけだから、あんまり覚えてないけど、‥すごくきれいな人だったなー。
「うん。いい感じ」
そうこうしているうちに、絵ができあがった。プロの人には及ばないけど、まあまあいい感じ?
真っ白な髪にとても白いきれいな肌、瞳はグレーがかったような濃い青。うさぎの髪飾りをしていた。
とても美しい人で、どこか寂しそうな感じがした。
――――まあただの夢の人だろうけど‥
この絵はとっても上手く描けたし、なつちゃんに今度みせようっと!
なつちゃんもたまに絵を描いていて、よくお互いの絵を見せ合いっこしてる。
それにしても、ビスケットちゃんは王女様にお願いできるかな‥
明後日が楽しみ!
王子様はどんな人なんだろう。いい人だといいな。
そんな事を考えてたりして何事もなく2日後、学校帰りにまたみんなで集まった。
今日はビスケットちゃんの家で集まることになった。
なつちゃんとゆずと一緒にビスケットちゃんの家の前に行くと、サブレちゃんが飛びついてきた。
「うわあ‥びっくりした〜!サブレちゃん!久しぶり」
「ラピスラズリさん。お久しぶりです!カスミちゃんを助けていただきありがとうございます。私のモモもよろこんでいます!」
そう言われても、あの場所だってわかったのはゆずのおかげだし、あいつらを追い払ったのはシオンのチカラだし‥
「もうサーちゃんったらすっかりラピスラズリちゃんに懐いて‥」
「あっビスケットさん!」
外は寒いし早く家に入りましょうというので、私達はビスケットちゃんの家に入った。そういえばこの前も来たっけ?
………でも今回はこの前とは少しわけが違う。ビスケットちゃんとサブレちゃんのお母さんマドレーヌさんと、お父さんモンブランさんがいるからかなり緊張する。
「みんな、今日は家に来てくれてありがとう。えっと、実は、パパとママがカスミを助けてくれたお礼だっていって、スウィーツをごちそうしたいみたいなの。だから遠慮なく食べて頂戴」
『スウィーツ!?やったにゃ!!!!わたしも!わたしも食べるにゃ!!』
「ふふふ‥勿論フリージアちゃんのもあるわ」
普段昼寝ばっかりしてるフリージアちゃんも〈スウィーツ〉という言葉に反応して起きたみたい。
ミタマは食べ物を食べなくても生きていける(そもそも霊だから生きてはいない)けど、一応食べることはできるみたい。
それと、食べ物を食べることでチカラを回復したりできるみたい。
「フリージアの分まで……ビスケットちゃんありがとう。じゃあ私達もお言葉に甘えて‥」
「なつもそう言ってるし、頂きます。ビスケットもサブレもご両親もありがとう」
「ラピスラズリさんも食べてください!うちの両親のスウィーツは世界一なんです〜!」
サブレちゃん‥
――――でも良いのかな、私ほぼ何もしてないのに‥こんなにたくさんの美味しそうなスウィーツを食べるなんて………
「もうラピちゃんったら!「私何もしてないのに」とか思ってるんでしょ!」
「ふうぇ〜‥なつちゃんやっぱりエスパ――」
いや違うからね!!!!!!と食い気味にツッコミを入れるなつちゃん。
そんなにわかりやすいのかな。
「ラピスラズリも早く頂こうよ。この問題が解決したのはみんなが力を合わせたからなんだから」
結局みんなに促され、私達はビスケットちゃんとサブレちゃんのご両親の作ったスウィーツを食べた。
「なっ何これ!?美味しい〜!」
だけど、スウィーツが美味しすぎて私の不安はあっという間に消えた。
こんな美味しいスウィーツ、今まで食べたことない!
なつちゃんもゆずもそして、フリージアちゃんも無我夢中になってスウィーツを食べている。
〜〜【お知らせ】〜〜
「追憶のホープダイヤ」を読んで頂き、誠にありがとうございます。
人生始めての小説ですが、何人かに読んでいただき、光栄です。
書き溜めするため(本当は実生活がほんのすこぉし忙しいため)、
元々不定期ですがしばらく(かなーり)更新を休みます。
大変申し訳ございませんが、何卒よろしくお願いいたします。
そして、先日から投稿している
「魔女に猫にされた私だけど、私を拾ってくれたのはまさかの大好きな先生だった。なんとか元の姿に戻りたいけど、この生活も悪くない…?」
では、書き溜めがまだ十分ある故、一日一回更新しております。
!!!【注意】!!!
これは「忙しいのになんでこっちは更新してるの〜?」という疑問に答える
言い訳です。
決して宣伝なんかではありません。
――――そう決して‥
そんなんじゃないんだからね!
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