1:冒険の長い始まり

16/16
3人が本棚に入れています
本棚に追加
/17ページ
私は絵を描くのが好き?なのかな… ――まあ唯一の趣味といえるかな、っていっても上手くはないんだけど…… 何を描こうかな。‥……そうだ、あの夢に出てきた人でも描こう。 えっと‥どんな感じだったっけな、夢で見ただけだから、あんまり覚えてないけど、‥すごくきれいな人だったなー。 「うん。いい感じ」 そうこうしているうちに、絵ができあがった。プロの人には及ばないけど、まあまあいい感じ? 真っ白な髪にとても白いきれいな肌、瞳はグレーがかったような濃い青。うさぎの髪飾りをしていた。 とても美しい人で、どこか寂しそうな感じがした。 ――――まあただの夢の人だろうけど‥ この絵はとっても上手く描けたし、なつちゃんに今度みせようっと! なつちゃんもたまに絵を描いていて、よくお互いの絵を見せ合いっこしてる。 それにしても、ビスケットちゃんは王女様にお願いできるかな‥ 明後日が楽しみ! 王子様はどんな人なんだろう。いい人だといいな。 そんな事を考えてたりして何事もなく2日後、学校帰りにまたみんなで集まった。 今日はビスケットちゃんの家で集まることになった。 なつちゃんとゆずと一緒にビスケットちゃんの家の前に行くと、サブレちゃんが飛びついてきた。 「うわあ‥びっくりした〜!サブレちゃん!久しぶり」 「ラピスラズリさん。お久しぶりです!カスミちゃんを助けていただきありがとうございます。私のモモもよろこんでいます!」 そう言われても、あの場所だってわかったのはゆずのおかげだし、あいつらを追い払ったのはシオンのチカラだし‥ 「もうサーちゃんったらすっかりラピスラズリちゃんに懐いて‥」 「あっビスケットさん!」 外は寒いし早く家に入りましょうというので、私達はビスケットちゃんの家に入った。そういえばこの前も来たっけ? ………でも今回はこの前とは少しわけが違う。ビスケットちゃんとサブレちゃんのお母さんマドレーヌさんと、お父さんモンブランさんがいるからかなり緊張する。 「みんな、今日は家に来てくれてありがとう。えっと、実は、パパとママがカスミを助けてくれたお礼だっていって、スウィーツをごちそうしたいみたいなの。だから遠慮なく食べて頂戴」 『スウィーツ!?やったにゃ!!!!わたしも!わたしも食べるにゃ!!』 「ふふふ‥勿論フリージアちゃんのもあるわ」 普段昼寝ばっかりしてるフリージアちゃんも〈スウィーツ〉という言葉に反応して起きたみたい。 ミタマは食べ物を食べなくても生きていける(そもそも霊だから生きてはいない)けど、一応食べることはできるみたい。 それと、食べ物を食べることでチカラを回復したりできるみたい。 「フリージアの分まで……ビスケットちゃんありがとう。じゃあ私達もお言葉に甘えて‥」 「なつもそう言ってるし、頂きます。ビスケットもサブレもご両親もありがとう」 「ラピスラズリさんも食べてください!うちの両親のスウィーツは世界一なんです〜!」 サブレちゃん‥ ――――でも良いのかな、私ほぼ何もしてないのに‥こんなにたくさんの美味しそうなスウィーツを食べるなんて……… 「もうラピちゃんったら!「私何もしてないのに」とか思ってるんでしょ!」 「ふうぇ〜‥なつちゃんやっぱりエスパ――」 いや違うからね!!!!!!と食い気味にツッコミを入れるなつちゃん。 そんなにわかりやすいのかな。 「ラピスラズリも早く頂こうよ。この問題が解決したのはみんなが力を合わせたからなんだから」 結局みんなに促され、私達はビスケットちゃんとサブレちゃんのご両親の作ったスウィーツを食べた。 「なっ何これ!?美味しい〜!」 だけど、スウィーツが美味しすぎて私の不安はあっという間に消えた。 こんな美味しいスウィーツ、今まで食べたことない! なつちゃんもゆずもそして、フリージアちゃんも無我夢中になってスウィーツを食べている。 〜〜【お知らせ】〜〜 「追憶のホープダイヤ」を読んで頂き、誠にありがとうございます。 人生始めての小説ですが、何人かに読んでいただき、光栄です。 書き溜めするため(本当は実生活がほんのすこぉし忙しいため)、 元々不定期ですがしばらく(かなーり)更新を休みます。 大変申し訳ございませんが、何卒よろしくお願いいたします。 そして、先日から投稿している 「魔女に猫にされた私だけど、私を拾ってくれたのはまさかの大好きな先生だった。なんとか元の姿に戻りたいけど、この生活も悪くない…?」 では、書き溜めがまだ十分ある故、一日一回更新しております。 !!!【注意】!!! これは「忙しいのになんでこっちは更新してるの〜?」という疑問に答える です。 決して宣伝なんかではありません。 ――――そう決して‥ そんなんじゃないんだからね!
/17ページ

最初のコメントを投稿しよう!