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「本当にこんな美味しいスウィーツは初めて!ほんっとうにありがとうございます。」
そういって私達は、ビスケットちゃんとサブレちゃんのご両親である、マドレーヌさんとモンブランさんに感謝した。
「いいんですよー。娘達の友達になって頂いて、とても感謝してますよー。ね?あなたー」
「ああマドレーヌ。私も感謝しているし、何よりスウィーツをこんなに美味しく食べてもらうと嬉しいな」
マドレーヌさんもモンブランさんも、超有名一流パティシエだ。
一生に一度でも食べられたらラッキーっというような噂を聞いたことがある。
それもストーン王国で…
隣国といっても、ストーン王国はほとんど噂が回ってこない。
ストーン族は変化を嫌う。らしい
まあ私は全然そんなことないんだけど‥
だから、周辺の国ですらほとんど交流をしていないのが現状だ。
昔、スウィーツ王国の王様がストーン王国との交流を盛んにしようとしたりして、国境も自由に超えられるようになったけれど結局誰もスウィーツ王国に来ることはなかったんだよね。
まあだから私が気軽にここに来られて良いんだけど。
そんなストーン王国まで噂がくる、というのはものすんごくすごいことだ。
そんなスウィーツを食べられるなんて、幸せだな………
シオンにも食べさせたかったけど、まだシオンは意識がもどらない。
もうすでに霊なので死ぬことはないけれど心配だ。
「そういえば」
ビスケットちゃんが口を開く。
昨日ビスケットちゃんが王女様にお菓子を届けに行ったそう。
それで状況を説明して王女様に頼んでみたのだけれど、ちょうど王子様が不在だったみたい。
だけど王女様は絶対弟を説得するから!と言っていたそうで…
次の休日、つまりは明後日の土曜日に私達を連れてきてとのことだった。
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