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陽斗と付き合うようになってから、彼は俺の部屋に入り浸るようになった。
今では半同棲状態だ。
「新曲のフリ覚えたか?」
「うん。」
「真守は相変わらず忙しそうだよな。」
「ね、新曲も真守主演のドラマの主題歌だしな。」
俺と陽斗は、向かい合って朝食を食べながら話した。
「今日のMV撮影どんな感じなんだろ?」
陽斗が言った。
「歌詞が大人っぽいよな。」
「それ!俺たちの曲では珍しいよな。」
こんな風に、陽斗と穏やかな朝を過ごせる日が来るとは、少し前の俺には想像も出来なかった。
「蓮の衣装、格好良かったなぁ。」
「なんだ?朝から惚気か?」
「そうじゃない/」
「ほら、早く食べないとマネージャー来るぞ。」
「え、もうそんな時間?」
「9:30」
「やばっ」
陽斗はパンを急いで口に運んだ。
「蓮、コーヒーおかわり。」
「はいはい。」
俺は陽斗のカップにコーヒーを注いだ。
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