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「蓮、顔怖い。笑」
「真守か。」
「嫉妬してる蓮くんも格好いいね~」
「茶化すな。」
真守はいつもの調子で俺に話しかけた。
「ごめんって。蓮があまりにも思い詰めた顔してたからさ。」
「俺、そんな顔してたか?」
「うん。」
「そうか。」
今、俺の目の前で陽斗が女性と抱き合っている。
MVのワンシーンだが、それすらも俺は嫉妬してしまう。
「蓮は陽斗が大好きなんだね。」
「ああ。」
「ははっ、俺に隠す気ないだろ。」
「元から真守に隠せるとは思ってないよ。」
「いつから?」
「2週間前。」
「最近じゃん。」
真守は驚くでもなく、平然としている。
「俺も恋したいなぁ。」
「真守は恋人作らない主義だろ?」
「そうだったんだけどね。まぁ、色々と。」
真守にも事情があるのだろう。
俺はこれ以上踏み込むことをやめた。
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