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そういえば、陽斗と恋バナらしきことは話したことがない。
あの容姿だ。
これまでも、彼女もしくは彼氏は居ただろう。
俺と関係をもったのは、言ってしまえば成り行きだった。
そこからセフレの期間がしばらく続き、今に至る。
ちゃんとしたデートも職業柄したことはない。
陽斗は恋人らしいことをしたいと思うのだろうか?
ほぼ毎日俺の部屋に来ているが、陽斗のことをあまりよく知らない。
「なぁ、真守。」
「ん?」
「もらって嬉しいものってある?」
「うんと、大抵、自分で買えるからな。」
グループの稼ぎ頭に聞いた俺が馬鹿だった。
「あ!もしかして、陽斗に?」
「そう。」
「蓮がプレゼントで悩むなんて新鮮だな。」
「俺さ、陽斗の好きな物とか何にも知らないと思って。」
「やることやってるのにな。」
「おい、それはいうな。」
「ははっ、慌ててる蓮くんも可愛い。」
「可愛くねぇよ。」
俺は撮影中の陽斗を見つめた。
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