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一瞬後、男達がドサドサッと倒れる。レイラの射撃は的確かつ迅速だった。
「ね? 私の方が早いと思わない? あと、私の方が可愛いでしょ?」
再度こちらを向き、レイラがウインクする。
ゾクリとするマサヤ。その後ろでトムソンは腰を抜かしていた。
「さて、待たせたな、お客人達」ドラガが近寄ってくる。「マンバがお待ちだ。ついてきてくれ」
顎で指示を出され、従わざるを得ないマサヤとトムソン。
ドラガが手を上げて合図すると、一台の車が近づいてきた。後部ドアが開き、乗るように促される。見ると後方には大勢の武装した者達がいた。彼らもマンバの部下なのだろう。
その光景を見て再度ゾッとするマサヤ。
これだけの部下がいて圧倒的優位にありながら、手を出させず4人だけで敵を倒した。まるで楽しんでいるかのように……。
改めて地獄遊園地の狂気と恐ろしさを感じながら、マサヤとトムソンは車に乗り込んだ。
ドアが閉まると同時に、夜空に花火があがった。
ドーンという音を響かせ、暗闇を華やかに彩っていく。
な、なんだ? いったい何が始まろうとしているんだ?
驚愕しながら夜空を見上げるマサヤ。
ラズ……。
彼女の顔を思い浮かべながら、マサヤは深刻な思いに苛まれる。
もしかして、世界公園を揺るがすような大騒動になってしまうのか……?
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