SCENE3 地獄遊園地《ヘル・アミューズメント》中心部

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 一瞬後、男達がドサドサッと倒れる。レイラの射撃は的確かつ迅速だった。  「ね? 私の方が早いと思わない? あと、私の方が可愛いでしょ?」  再度こちらを向き、レイラがウインクする。  ゾクリとするマサヤ。その後ろでトムソンは腰を抜かしていた。  「さて、待たせたな、お客人達」ドラガが近寄ってくる。「マンバがお待ちだ。ついてきてくれ」  顎で指示を出され、従わざるを得ないマサヤとトムソン。  ドラガが手を上げて合図すると、一台の車が近づいてきた。後部ドアが開き、乗るように促される。見ると後方には大勢の武装した者達がいた。彼らもマンバの部下なのだろう。  その光景を見て再度ゾッとするマサヤ。  これだけの部下がいて圧倒的優位にありながら、手を出させず4人だけで敵を倒した。まるで楽しんでいるかのように……。  改めて地獄遊園地(ヘル・アミューズメント)の狂気と恐ろしさを感じながら、マサヤとトムソンは車に乗り込んだ。  ドアが閉まると同時に、夜空に花火があがった。  ドーンという音を響かせ、暗闇を華やかに(いろど)っていく。  な、なんだ? いったい何が始まろうとしているんだ?  驚愕しながら夜空を見上げるマサヤ。  ラズ……。  彼女の顔を思い浮かべながら、マサヤは深刻な思いに(さいな)まれる。  もしかして、世界公園(ワールドパーク)を揺るがすような大騒動になってしまうのか……?
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