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「…………」
「ミールさん!ミールさん!」
あるところで先輩に呼び止められハッとするミール。
そこでドンガラガッシャーンと物品が落ちまくり多くの製品がパーになった。
ーーー
「全くお前の部下は教育がなっとらんな!!」
「すみませんすみません!」
執事長から散々お叱りを受けるノフィン。
ミールの代わりに彼が怒られまくっている。
やがてノフィンが部屋から出る。
そこでミールが申し訳無さげにノフィンの前に現れた。
「ノフィン先輩すみません私のせいで……」
「大丈夫失敗は誰にでもあるものさ」
ノフィンは微笑んでミールの肩をポンポンさせる。
「それにしてもどうしたんだ?失敗なんて君らしく無いじゃないか」
ノフィンはミールに聞く。
ミールは気になったことを正直に言った。
「私、ひょっとしたらケンノエさんに会わなければいけない気がするんです」
「ケンノエって君が夢に出てくると言う人かい?」
「はい、私はケンノエと言う人を知りませんが…いえ、会った事がある気がするんです、どこかで…」
ミールは顔を伏せる。
「そうか…じゃあ僕が探しに来てあげようか?」
「え?良いんですか?」
そしてノフィンはカッコよく口元を上げた。
「僕はスイーツ城の執事とは仮の姿、正体はさすらいの旅人さ、だからだから、君の役目なら僕が喜んで負おう」
「ノフィン先輩…」
ミールは嬉し泣きした。
「泣かないでくれたまえ、君はいつも通り仕事をすれば良い」
ノフィンはそう言ってスイーツ城から出た。
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