助けてくれたあの人

3/9
前へ
/50ページ
次へ
教育係はメイドのレイザだったのでミールはレイザから教わったのだが。 「なんて仕事が酷いの!?これだからガキは!!使えないから出て行きなさい!!!」 激しい口調でミールを責める。 「ミールちゃんは何も悪くない!ただ物覚えが悪いだけだ!彼女を責めるのはやめてください!」 ケンノエが咄嗟に現れレイザを諌める。 「何よアンタこの子に惚れちゃったのー?」 とレイザ。 「君の叱り方が酷いんだ、これじゃ覚えられるものも覚えられないだろう?」 「ふん、じゃあ貴方が教育係してみると良いわ!」 とレイザは不貞腐れた。 「ケンノエさん…」 「怖かったねミールちゃん」 ケンノエはミールを優しく介抱した。 ケンノエのおかげでミールは成長した。 ミールにとってケンノエは憧れの先輩だった。 そして優しいだけでなく強かった。 ある日ジャックと言う壮年の執事がミールにセクハラしようとする。 「君可愛いね、ちょっと触って良い?」 「や、やめてください…」 ミールは力づくだと何も出来ない非力な少女だ。 「アンタ、何をしているんだー!!」 「なんだ青二才!ミールちゃんに一番歳が近いからってミールちゃんに感情移入するんじゃないぞ!」 「アンタはまるで大人の手本にならない!ミールちゃんから手を離せ!」 「うるせー中坊!ぶっ殺してやる!!」 ジャックがケンノエに襲いかかる。 しかしケンノエは護身術を使いジャックを取り押さえる。 「もうミールちゃんに手を出さないな!?」 「出しません出しません!」 ケンノエのお陰でミールは救われた。 (ケンノエ先輩かっこいい、私と一番歳が近いと言ってたけど何歳なのかしら?) ミールはケンノエと言う青年の年齢、そして強さが気になったので昼休みにケンノエに聞き出してみる事にした。
/50ページ

最初のコメントを投稿しよう!

6人が本棚に入れています
本棚に追加