カースマルツの侵入

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四方八方から包丁の先端が飛んで来る。 マルツはナイフでそれらを打ち返す。 そしてそして酒瓶などもカースマルツめがけて飛んで来る。 「小癪な!」 机を横倒しにし盾代わりにするカースマルツ。 食器は容赦なくカースマルツに降り注ぐ。 『さあ今のうちに逃げるんだミール!』 「何を言っているのです本当の戦いはこれからです!」 『馬鹿!殺されるぞ!』 ミールが独り言を言い始めカースマルツはケンノエと話しているのかと悟る。 「厄介なのはミールを守っているケンノエと言う守護霊だな…」 ミールはケンノエが憑いているのを強いと言う錯覚を覚えてしまう。 そんなミールをケンノエは見限ってしまうのだ。 食器陣がカースマルツを襲っていたがあるところでポルターガイストが切れて床に全て落ちてしまう。 「な、なんなのなんなの!?」 ミールは何がなんだか訳がわからず混乱してしまう。 カースマルツは攻撃が止んで一瞬は何が起こったんだと言った感じだったがこれは好機とすぐに悟った。 机の向こうにはミールがテンパっている。 「な、なんで技が使えないの!?」と。 「ミールが混乱している!?」 「これは好機だ、今のうちに奴を仕留められる!」 そしてカースマルツは盾代わりの机から飛び込んでミールに攻撃を仕掛けてきた。 「終わりだーーーミール!!」 「きゃああぁ!!」 ケンノエの守護が無くなったミールはもはやその辺の女性に過ぎなかった。
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